ドイツはIT後進国だと思う。

 

2005年の夏まで東京で働いていたが、出張者のためのドイツのホテルとのやり取りはいつも、

なんと(@_@)びっくり!FAXだった。。

 

ちなみに、今私が通っているドイツ語学校の22歳のクラスメイト

 

「Fax、知ってるよ。紙で文書を送る機械でしょ☻」

 

と歴史の教科書に載っている過去の遺物のように話していた。

 

 

2005年の冬にドイツへ来てから、日本の家族とのやり取りはE-mailかSkypeになった。。。

 

2007年の秋にドイツの日系企業に就職したが、ここでもまだFAXがよく使われていた。。。

 

 

2007年にi-phone、2008年にAndroidが発売となり、端末一人一台の時代がやってきても、ドイツではガラケーの方が優勢だった。

 

何を隠そう、そういう私も初めてスマホを買ったのは2012年だった。

 

2009年からWhatappがサービス提供を開始。

 

2012年には、前年に起こった東日本大震災で家族と連絡を取ろうとする日本人の姿を見たことから韓国の実業家、李海珍によって開発されたラインがリリースされた。

 

2014年になると非常に高いセキュリティーレベルを誇るSignalがリリースされる。

 

この他にも、たくさんのインスタントメッセンジャーアプリ のサービスが登場し、すでにサービス提供を終了しているものも多くあるが、なんと便利な世の中になったことだろう。

 

これらのインスタントメッセンジャーアプリのおかげで、海外にいながら日本の家族と、電話だけでなく顔を見ながら話すことができるようになった。

 

 

一方で、年老いた親にこれらの使い方を遠隔で覚えてもらうというのはなかなか骨の折れる作業でもあった。

 

昨日、「ラインがうまく動かない」と母からHelpを求めるショートメールが届いた。

 

その時私は電話をできる環境にいなかったので、「スマホを立ち上げなおしてみて!」とすぐに返信したが、パニックに陥った母は私の返信を読んでいない。

 

家の近くの大型電気店まで出かけて行って、事情を説明して「再起動してみてください」とアドバイスを受けて事なきを得たそうだ。

 

一日くらいラインが使えなくたってどうってことないだろう・・・と思わなくもないが、これがラインの問題なのか、スマホが壊れそうなのかがわからない母には重大問題であったようだ。

 

今日ビデオチャットで話した時に「ラインがどうなっちゃったの?」と聞くと、ラインがうまく動かなかったことで疲れ果てた母はもうその話はしたくなかったようで、

 

「もう直ったってメール送ったじゃない!!(怒)」とご機嫌斜め。。。

 

(えーーーー、そんなこと言ったって、私はおとといから超具合悪いし、今朝、まだメール見てないし、少しでも早くヘルプしようと思って起きてすぐに電話したのにぃ・・・どんなかんじだったのか聞いただけじゃん!)

 

と思ったが、言葉は飲み込んだ。

 

時差があるから?いやいや、時差だけじゃないよね。

 

たとえ日本国内にいたって、”今”、この瞬間に電話やオンラインチャットで話しているのではない限り、行き違いが起こる。

 

自分は寝ている時間はスマホの着信音はサイレントモードにしているからと言ってドイツの夕方に日本の知り合いへメッセージを送ったりすると、

 

日本時間の真夜中に相手に届くことになり、その人が着信音をサイレント設定にしていなければ、着信音で起こしてしまったりする。

 

たとえ時差がなくたって、自分の活動時間が相手にとっても都合がよい時間かどうかはわからない。。。

 

昔、家電しかなかった時代は、夜の何時以降は電話しない、朝は何時以降に・・・という暗黙の常識のようなものがあったよね。

 

 

家族間であれば、「目が覚めちゃうから夜中に送ってこないで!」ということもできるが、それほど近しい関係でなければそれもなかなか言いにくい。

 

「ほんの少しの気遣い」で全然かわってくると思うけど、常に相手状況を尊重し、その人の立場に立って行動するということは、本当に難しい。。。

 

相手を思いやれる人間でありたいと思う。。。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。