ワルクナイヨワクナイ
小躍り、小躍り。
旧家の敷金が若干ながらも返ってくる。嬉しい。
今日のお昼は南国酒家。
母と一緒に5000円のコース。値段相応に美味い。
フカヒレスープなんて久しぶりだし、お肉もとっても柔らかくてよかった。
そして、全額母のおごりだったので、嬉しさ倍増。
この歳になってくると親におごられるってのはなんだか照れくさい。
もうそろそろ親に返してもいい年だろう。そんな年齢になった。
老けたなーーーー。わが親、白髪も見えてきた。なんだか寂しい。
とはいえ、深く考えても仕方のないことなので、いいや。
ところでこの時期になると腕の切り傷がいたい。
昔、病気ナルシストだったときに、誰かのあてつけかのようにつけた
十数本の腕の切り傷。馬鹿みたい。
いまさらかわいそう、大丈夫?なんて言われたくもない。
自分が愚かである烙印だ。
僕はワルクナイヨワクナイ~なんて歌があるけど、確実に当時の
おいらは悪いし(グレテイルというわけではない)、弱い。
今が良くて、強いかといえばそうでもないけど、前ほど駄目な奴でも
ないと思う。
食事をしているときポツリと母が言った。
『そういうふうに考えられるだけでも進歩よね』
くだらない会話のなかで出てきた言葉だけれど、今のおいらには最高の
褒め言葉だ。そう、前ほど馬鹿じゃない。
ちょっと自信を取り戻した、中華料理をつつく冬の昼。