土曜日は早朝、探石、スイカズラを採取。
昼前金沢を発ち能登に向かう。
七尾、和倉、以南の能登は羽咋辺りから鉄道、宿泊施設、気多大社、妙成寺、能登金剛巌門など営業再開しているにも拘わらず客足疎らを毎週の能登巡回で見て居るので、特に訪れる人の少ない「巌門」に枯れ木も山の賑わいと兄、母と出向く。
洞窟に至る坂の途中の土産物店の気さくなご主人が、やはり「和倉温泉」の宿泊客がいない事が能登全体の観光客の少なさの要因と仰せになったのが印象に残り。
昼に目掛けて出向いたので「一海」様で昼食。
ご店主のお奨めの「巌門定食」をセレクト。
ご飯、漬け物、吸い物、焼き魚、蒟蒻の和え物、昆布、焼き栄螺、蛸酢の物とボリューム満点。
三人前同じ物が揃わぬとの事で兄の焼き魚は鯛の皿を埋め尽くす大きな「カマス」の二匹付け。
店内は昔ながらの雰囲気嬉しく、綺麗に磨き上げられ、隅々まで埃も見られず感嘆!
「焼き栄螺」が腸の苦みを上手に抑え美味、酢の物の蛸も一般的な冷凍蛸では無く地物の岩蛸。
おかずで満腹、御飯も美味しく、更に食後に「珈琲」。
震災後、自分は旧富来町より北には行ってないので、仕事で震災後度々出向いた兄の案内で観光地に足を運ぶ。
鳴き砂の「琴ヶ浜」海岸への道には巨大な落石。
公園の水道は水は出る物の、トイレは使用不可。
朝ドラのオープニングのロケ地点も裏山が崩れ、、、
震災廃棄物の仮置き場には明治期の立派な「お膳」がうち捨てられ、、、
海岸の離岸堤が陸の上!?
幾多のアオリイカを仕留めた海底に立つ不思議な感覚。
人物との対比の様に4M近く隆起し、半年後の海底には今や雑草が茂り始め。
岸壁を観察すると「イタヤガイ」らしい稚貝の付着を発見、その分布を知る。
傍らには全壊した旧「角海家」住宅。
アオリイカ、ヤリイカ狙いに興じた「鹿磯漁港」
小舟の漁師さんの話を伺え、自宅は「半壊」仮設住宅に入れるも主力のもう一艘の「漁船」を失い、小舟を出せる様に漸く準備できても県から出漁の許可が出ぬとの事。
2007年の地震の再建成った直後に再び被災した「總持寺祖院」現状、お賽銭箱までは行け。
自分達の他は復興作業の若者の一団が参詣するのみ、、、
帰路は門前から穴水に抜け。
三月に出向いた時よりは路面その他改善は見られるものの被害の大きさが余りにも甚大。
駅併設の道の駅で「能登ワイン」を求め金沢に帰還す。