白山麓探訪 郡上八幡から美濃白鳥 | 海川山野 漁人

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四季折々酒肴探求

日帰りの弾丸日程の美濃路散策。

郡上八幡は見所多く、金沢市内でも外国人観光客が飲食店の店先で熱心に写真を撮っている「サンプル」

これの発祥の地が郡上八幡。

「根魚のあんかけ」は下手な自分の料理より旨そうな仕上がりに、外国人観光客の喰いつき振りを嗤えず!!

飛騨、美濃国人の「匠」の気風をアリアリと感じ、、、

僅かな展示ながら渓流釣り好きの自分のお目当てはコチラ。

「郡上竿」「郡上ダモ」「郡上魚籠」「餌桶」その他「郡上釣り」の品々。

「郡上ダモ」は高価なので当地在住の師匠より製法を学び手慰みでその都度自作、駄作が10本、乾燥中の原木3本保有。

「郡上竿」はただ見送り、、、
竿よりバカを出した(長い)仕掛けで、狙うべきポイントの手前側から順に、適確な振り込み、魚信を予測し適確なアワセは呑まれる事無く、獲物を暴れさせずに頭を向かせ綺麗に抜き上げ腰のタモで受け、、、

「郡上魚籠」は美濃在住の師匠に頂くも、勿体無くて未だ使えずに居り、、、

餌もカジカの卵の「カブ玉」が釣具店に有ったりと、その釣り文化の完成度比類無し!!

自分的には「白山麓文化」の至宝と感じる所。

郡上八幡城に至る林道の狭さ、勾配の急さが印象的。

不況に見舞われていた昭和八年に復元。

現在金沢城も木造で忠実に復元中、ただ莫大な出費も事実。

その先行事例として、どれほど値打ちが有ったかは申すまでも無く百年近く前の人の先見の明に感嘆!!

大垣城がモデルとの事。

天守閣から見下す城下町。

長良川や自然河川が堀と言え。

美濃白鳥 白山文化博物館

霊峰白山 今日自分を含め石川県人は白山信仰を石川県発祥と思い込んで居るフシが有る物の恐らく美濃馬場が発祥。

それぞれの流域の人口、都からのアクセス庄川、手取川、九頭竜川、長良川を河口から水源を辿れば自明の理。

鹿児島から青森に渡る白山神社分布も興味深く。

白山神社の分布数 岐阜525社、福井421社、愛知220社、新潟232社、漸く石川156社と越後にも及ばず。

因みに新潟市中心部の白山神社は一宮級の社、、、

立山を擁する富山106社は庄川筋の賜物か、埼玉102社、長野96社、群馬93社、霊峰富士を擁する静岡に56社と名峰を有する地域に相当数有る事も驚きの事実。

東北では出羽三山近隣の山形76社、秋田に86社が眼を引く所。遠く青森9社、鹿児島7社!!

岩手の中尊寺にも末社が有ったような。

白山信仰全体から俯瞰すると我々石川県民の独り善がりが透けて見え、、、

物事を複数の視座から冷静に捉える難しさ、白山の測り知れぬ奥行き深さに学ぶ所多し。