水の国、御食の国 若狭探訪 | 海川山野 漁人

海川山野 漁人

四季折々酒肴探求

朝6時前金沢出発、約二時間で若狭上中ICに到達

若狭上中ICにて下車、食祭街道R162田島展望所。

若かりし頃過ごした三陸沿岸と酷似した風景に懐かしさを覚え、、、

この絶景を前にしても基本釣り人目線。

沖の石大橋のプレートに万葉人の息吹を感じ

小浜への途上犬熊漁港で暫し釣り人を眺めヤエン釣りの人の話に興味深々。

小濱神社に先ず参詣。

次いで「雲城水」

越中富山の魚津~入善さながらに海の真横に自噴の湧水。

早朝から多くの人が列を成し

この豊富な湧水の横、僅か20~30mは海、漁船の船溜まりに驚き。

御食国若狭おばま食文化館 足湯、入浴施設、調理体験、地場工芸体験、とりわけ和食に関する展示が見応え充実。

どの展示も素晴らしいの一語に尽きるも、今回自分的には「なれずし」に釘付け。

全国的な分布、握り寿司に至る派生形など普段考える事の少ない視点に感銘を受け

様々な「なれずし」も始まりは海魚では無く淡水魚で有る事が大いに腑に落ち。

二階の展示コーナーでは残念ながら「若狭メノウ」の実演は当日無し。

次いで小浜公園駐車場にて下車

丹後街道沿道の小浜西組伝統的建造物群保存区散策

昼餉は道の駅若狭おばま横「和久里のごはんやおくどさん」にて

今どきの店舗ながら「釜炊きごはん」地場食材9割使用、地場の料理が盛り込まれ、嬉しい事にサバも随所に。

釜炊きごはんをお代わり満腹。

次いで福井県立若狭歴史博物館にて秘仏鑑賞。

神宮寺に向かう途上若狭姫神社参詣

かむさびし千年杉の偉容。

手持ち時間少なく若狭彦神社参詣はまたの折に

神宮寺仁王閣

数百年の時を経た仁王像 玉眼の眼光、、、

奈良東大寺のお水取り、お水送りの執り行われるのがここ神宮寺

廃仏毀釈の洗礼をへても色濃くつたわる神仏習合。

静寂の伽藍の時のナガレに身を任せ、、、

山一つ隔て明通寺参詣

境内には方々に沢蟹闊歩

庭園の美しさ!!梅雨時の魅惑をまた一つ心に刻み

征夷大将軍「坂上田村麻呂」「阿弖流為」に想い馳せ、、、

戦火収まらぬ世の虚しさを想い

金沢への帰途 最後に「瓜割」

音に聞く「瓜割の滝」

その清冽な流れに心洗い、旅の疲れを癒し。

新装オープンの美浜の道の駅で土産追加。

あえて「しおかぜライン」を辿り、幼少時訪れたミカン狩りなど偲び

新幹線開業前の武生より高速道に乗り金沢無事帰還す。