北陸の冬場 酒肴探求 ガンコ鍋 | 海川山野 漁人

海川山野 漁人

四季折々酒肴探求

冬の日本海の味覚。

晩秋からの底引き解禁に始まり、カニ解禁、ナマコ解禁、寒ブリ宣言、岩海苔、甘えび籠漁、など世間の眼を引くイベント多し

その豊富な「海の幸」を味わい尽くすのは不可能か!?とさえ感じる嬉しいシーズン。

ただ泣き所は出漁不能な天候や、その年の漁、不漁にも左右され、、、

諸賢各位のサイト等にて選りすぐりの冬の北陸の「海の幸」の美味の数々を拝見すると、未だ味わった事の無い未知なる「魚」「食材」が有る事に感動するのもこの季節の醍醐味か、、、

人に学ぶばかりでは「能」が無く、北陸三県と言う限られたエリアが行動範囲の自分なりに足を伸ばし見出した、お手頃、希少、珍品、美味と感じた魚の中から「ガンコ」をセレクト。

上記のリンク先に有る如く、島根、千葉以北の北の海に分布しカジカの類で鱈と鰍のあいの子の様な外観、越中生地~越後糸魚川辺りで僅かながら地域内限定で流通の模様。

買う気満々開店に出向き有ったのは僅か3パックで5分と経たず完売、件の「ガンコ」勿論確保!!

よく似た感じで「ナンダ」も並び迷うも、アラや皮目が見当たらぬ単なる筒切り状の身だったので次の折りに。

(ゲンゲ=クニャラ)

これらは底引きで常に少量混獲されるものの如し。

今季遅れ気味のナマコも需要一巡、漸く手の出せる価格に落ち着き

二束三文扱いのヒラアジは当地では馴染薄し、、、

金沢帰還、何時もの店で島根産の活きたズワイが1500円迷わず買い

先ずはコレ茹で上げ

海鼠腸多めも嬉しく

海鼠酢

ヒラアジは捌いて漬け込み

干物に加工

蟹を捌き

「ガンコ」は極めて粘液が多いので下茹で湯引き、、、

迷わず鍋に

海鼠酢、金沢港で仕留めたカサゴ刺身、名残りのズワイガニ

初見のガンコ鍋、酒は越乃寒梅

ガンコの味覚はアンコウに近く極めて美味。

中々竿出し出来ぬ冬場の北陸、魚屋巡りもまた楽し。