海川山野 漁人

海川山野 漁人

四季折々酒肴探求

土日連休、天候下り坂の日曜日

久し振りに「兼六園」散策

山崎山の扁額にある「自然樂」に何か惹かれる所。

今回は人混みも無くゆるりと佇み。

根上の松

梅林の「白加賀」の蕾を眺め、、、

博識の兄の案内で石川県立美術館に出向き

「ひと、能登、アート。」

令和6年能登半島地震、令和6年奥能登豪雨 復興支援特別展

石川県立美術館の会期は最終日。

東京国立博物館、皇居三の丸尚蔵館、三井記念美術館、東京藝術大学、根津美術館、サントリー美術館、太田記念美術館、出光美術館その他諸々の収蔵品が一堂に。

国宝、重要文化財、重要美術品の数々を造詣の深い兄の解説で鑑賞。

能登に所縁の作品や伊藤若冲の作品も多く。

この機会が無ければ一生「本物」を見る事は無いかも知れない展示の数々に触れ。

狩漁採取に明け暮れる日々、こうした余裕をついつい忘れ勝ちな事に思い至り。

当初、手慣れた能登長浦猿島周辺を予定。

ここ数年の温暖化で「越冬鱚」「イシガレイ」の魚影激減。

更にツインブリッジ付近は数十頭規模の海豚の定住スポットとなり、イルカに食い荒らされ水産資源は壊滅状態!!

陸上では「ツキノワグマ」海域に於いては「イルカ」が自分的には最大のライバルで、カタギには手も足も出ないヤクザの様な存在とさえ感じる今日この頃。

イルカの食害、大食漢ぶりは最早「カワイイ」等と呑気な事を言っている場合では無い、人間以上の水産資源を食い荒らす脅威と認識すべき曲がり角、放置すれば能登の小規模漁業存続は不可能と認識転換が必須事項。

能登島向田にもイルカの巣窟が存在し、挟まれる状況に有る物の鴫島入江には比較的出現頻度が低めな感触。

マイボートをエントリーするのは

7月30日以来四ヵ月半振り。

昔の常識が通用せぬ状況を痛感して居るので、新規開拓。

最終的に「ねやフイッシングパーク」をセレクト。

段差の小さい雛壇の護岸

新品のウエダーを着用すれば容易に進水可能。

四ヵ月半振り装着した船外機。

その場で試運転も可能と何かと便利。

まさかの最高気温22.4℃、鏡の様な七尾北湾。

釣り人の有無程正直な物は無し!!方々に設置されたカセに人影が無いのは、やはりイルカの食害甚だしく釣れないからと判断するのが妥当線。

その昔、この時期なら護岸からの投げ釣りで関西からの釣り人が二人でイシガレイを300枚仕留めた記事が雑誌を賑わせた物、オカッパリでも肘叩きの大鱚の好釣果等枚挙に暇ない好ポイントでのボート釣り。

何とか拾ったのはドテラ流しの移動直後の落とし込みに喰ってきたカサゴのみ。

コマセを撒いても何も寄らず、サヨリの回遊も無し。

時折カタクチイワシの小さい群れのボイル、小規模なナブラがチラホラと、、、

その昔なら、虫エサにキス、カレイ、クロダイ、ヒイラギ、メゴチの魚信絶えず、捨て竿には海毛虫。

コマセを撒けばサッパ、メジナ、シマダイ、ウマズラ、カワハギ、フグ、アジの大群が湧いた物。

これらネクトンはイルカの餌食で壊滅状態、辛うじて根魚のみ食害を免れている状況が読み取れ。

粘っても益無しと感じ、早々に納竿。

ただ悪天候に強く、とりあえずイルカが居付かず根魚は期待出来そうなので今後の研究ポイントとして有望と感じ。

この程度のカサゴなら地元サーフでツ抜けで釣れる事も屡々。

船外機は念入りに塩抜き

仕留めたカサゴは翌朝の朝餉の食卓に登り「美味しく」頂き。

 

 

 

 

 

 

師走後半、小春日和。

お得意先の工房に立ち寄り

依頼していた修理品受領

能登最高峰宝達山に雪無し!

口能登から望む「加賀白山」

小松、松任、金沢から望む雄姿と一味違う趣に感嘆!!

お得意先で見掛けた「ころ柿」

何と18個で金1500円也、買いの一手!!

実家に帰還。

天狗中田の串カツ、地物お造り、自家製かぶら寿司で晩酌。

晩酌後天候点検。

皆様のブログを訪問せずに愛車にマイボート搭載、船外機、釣り道具その他を積み込み。

9時台には準備完了、早々に就寝す。

相変わらずの米飯回避

今や自宅晩酌ではワインの占有率が飛躍的に増加

和風食材と思い込んでいた「ワラビ」「フキ」「カタハ」「ススタケ」「シバタケ」「シモコシ」も今や自分の中では洋風食材に転属の感。

最近の発見は炙った「ドライトマト」の美味。

晩酌も先日の三軒ハシゴ酒の余波で「倹約モード」

備蓄サルナシから熟れ頃を選抜。

「ヤバイ」熟れ方の方が美味な傾向

この感じで漸く食べ頃、色目が悪い物の黒ずみ掛けの美味も認識する所。

先日何時ものバーでオーダーした最近お気に入りの「フレッシュキウイのジントニック」

自分流で再現するなら「完熟サルナシのジントニック」

果実を集め

グラスに移し

レシピなど無く、適当にジンとソーダ水と氷を加え「ステア」

野趣溢れる出来栄えが満更でも無く納得!!

師走、世間一般の忙しさと対照的に自分の業界は閑散期の極み

定時勤務終了、手持ち無沙汰ゆえ飲み歩き

先ずは幻の瀧 (越中の地酒)

お造りは「カマス炙り」「真鯛」「鯵」

九頭龍 (越前の地酒)

蛍舞 (加賀の地酒)

頂く頻度の高い 林 (越中越後国境)

水温上昇、漁師の高齢化減少で慢性的な漁獲量減少傾向、その上高級中華料理の食材なので地物を地元で食せぬ皮肉な状況。

中国が再び水産物の輸入禁止措置を取ったお蔭で、嬉しい今期二度目の海鼠酢!!

永遠に輸入禁止措置を取って欲しい物と切に感じ。

行きつけの大将が作った「唐墨」

方々の飲食店で頂く手製の「唐墨」は鱸の真子が原料の場合が多いと感じる所、この唐墨は正真正銘のボラの卵巣。

確かに唐墨は様々な魚卵を代用して作る事は可能、しかし何故ボラの卵巣が本物の原料なのか!?の答えを無言で語り掛けて来る味覚。

海鼠酢、唐墨の余韻に浸りつつ棒茶を頂き。

小腹が空いたので、何時もの「混ぜ蕎麦太麵」

グラスのビール。

さらに何時ものシートで「フレッシュキウイのジントニック」

久々の三軒ハシゴ酒、まだ吞めると感じた際で酒杯置き。