夜にかけて雨が降り、現在の馬場状態は不良。とはいえ水たまりができている訳でもなく、かなりのスピード競馬になることが予想される。

 

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1.テオレーマ

ここまで地方で成績を上げてきた脚のキレる牝馬。久しぶりの混合戦になるわけだが前走の内容を見てももう少し圧倒感がほしい印象。最終コーナーで先行集団にとりついてから突き放すタイプの競馬をするのがこの馬に合うはずだが、そもそもスピード自体が不足しているので、牡馬についていけずに終わってしまうだろう。

 

△2.ダイワキャグニー

テンはかなりよく、先行してからの粘りや根性は一級品。京都金杯もバテずにしっかり残したのは素質の証。武蔵野ステークスも想像以上に速い展開になってしまったので、ダート適性に関してはそこまで評価を下げなくてもいいかと思われる。むしろここは比較的スローペースになりそうなので流れは向くはず。

 

〇3.インティ

一昨年のフェブラリーステークスの話。当時はやはり逃げ馬という認識が強く、たしかにそれは8歳の今も当てはまり、逃げた方が上手く競馬ができる。だが一昨年はそうはいかなかった。実はゲートは得意ではないタイプの逃げ馬で、出てから最初の1Fをどれだけ飛ばせるかがカギになるのだが、この時は隣を挟まれて前には出れなかった。状態はかなり上向きとあったがそれ故に気合が入りすぎてしまい、逃げれないとより能力が発揮できなくなってた。そこから差す競馬にトライし、割と走れるようになったが本質的には逃げ馬。ここでも逃げればかなり強いと思っていて、前走のように一頭前に置いて先行できると好走の確率はぐんと上がる。できれば良馬場がいいのがネックだが、調教の動きは上向きなので期待したい。

 

☆4.アルクトス

ストライドがかなり大きめで、重馬場が得意なタイプ。力強さは感じられるのだがスピード感には欠けており、東京1600mのこの舞台では多少たりとも見劣りする。当日は重馬場が想定されるのでこの馬の走法は有利になりそうだが、ズブさも考慮すると薄く押さえる程度が妥当。

 

◎5.レッドルゼル

典型的な差し馬と思われがちだが、意外とテンのスピードが速いのが特徴。なので大体中団の、差しやすい位置にコンスタントに身を置けるのが大きな武器だと考えている。去年の根岸ステークスもそれが大きく活きたイメージ。それ以降も好調は続いているが、このレースで参考になるような新たな側面が見られたわけではなかった。心配なのは距離面で、確かに1200m、1400mの方が本質的には合っている。とにかく去年と同じような走りを、もう少し成長力をもってできれば馬券内は濃厚だろう。

 

6.カフェファラオ

芝の出走やチャンピオンズカップでの大敗など少し迷走中。去年の覇者ということでかなり人気はしているが、個人的にはここも厳しいレースになると思っている。

・前走の敗因がわからない。確かに芝からダートに戻って一戦目、かなり外枠だったことなどが挙げられるが、終いの走りには素質負け感があった。

・テンの速さが足りない。去年は枠もあって3番手で運べた。馬込みに弱く前で競馬をしたいカフェファラオにとっては絶好の位置。今年は内に出が速い馬がそろってしまったので対応力が求められる

・American Pharoah産駒の早熟っぷり。3歳馬の勝ち上がり率がとてつもなく高いのは有名。この馬はもう6歳でピークアウトしているのは確か。

などと、色々と懸念が募る馬。過度な期待は禁物。

 

7.タイムフライヤー

たしかに最後のスピード感は根岸ステークスだと上位。あの舞台で好走できるとここも強いことが多い。だが流石に後ろすぎるような?正直この舞台で馬券内に入るには、あの位置だったら、極端に言えばウェスタールンドくらいの差し脚を持っていないと厳しい。根岸ステークスでは推奨したが相手強化でここは苦しそう。

 

8.サンライズノヴァ

後方一気の競馬しか考えられない。一昨年のチャンピオンズカップは差せてもらえない展開だったが、去年の同レースは割と脚が伸びやすい流れになった。多分スローかつ前がある程度つぶれてくれたのが理由。確かにここも同じような流れになる可能性はあるが、芝の速いスタートだと相当後方からになってしまう。そこから差せるほどの切れ味はないとみる。

 

9.サンライズホープ

チャンピオンズカップは直線で挟まれてやる気を無くした様だが、手応え的にも能力が根本的に不足しているイメージで、東京ダート1600mのスピード競馬はやはり合わない。先行することは間違いなさそうだが、ここまで東京をほとんど経験していないのも事実。厳しいとみる。

 

△10.スワーヴアラミス

これまで先行し続けていたが、やはりテンのズブさもあって重賞では差す形に。決して終いはいいタイプではないと思っていたが、ここまでの走りを見ると前が壁になったり直線が短すぎたりと差すには苦しい展開が続いている。前走は中京で松田騎手がうまく乗ったから勝てた印象。東京でも同様の競馬はできるはずだし、ゴール前で先行馬がつぶれてからうまく前を伺えれば。とはいえサンライズホープ同様距離面はかなり気になる。

 

11.ソダシ

正直、状態は抜群。だがこの馬のダート適性に関しては、チャンピオンズカップ前と評価は変わらず、やはり厳しいとみるのが妥当。重馬場ならまだ走りやすくなりそうだが、多分先頭で逃げないと終いでついていけなくなるだろうし、先頭で残るには相当実力がないと厳しい舞台。

 

12.ミューチャリー

地方での好走は目立っているが、決定力には割と欠ける。いきなり中央G1で後方からぶっさすにしてはキレがないし、パイロ産駒で6歳がピークともいえなさそう。ある程度好位で競馬をするのが理想ではあるが、去年のような位置になってしまうと厳しい。

 

▲13.ソリストサンダー

上がりが速い時はあるが、やはりキレよりもトップスピードの維持。理想的な展開はテイエムサウスダンと似たような感じかと思われる。前走の敗因はやはり太め残りだったこと。ここは輸送もあって絞れるか。武蔵野ステークスの走り自体には素質を感じる。期待値的にも美味しさはありそうなので押さえてみたい。

 

14.ケイティブレイブ

流石に一変とはいかなそう。厳しいだろう。

 

△15.テイエムサウスダン

主な競馬の形としては好位で待機しつつ、前が一気に沈んでくる直線でスピードを上げ、そのまま維持してゴールインする感じ。目を張るような瞬発力があるわけではないので中団くらいの競馬がベスト。もちろん根岸Sはその形。しかもジャスティンが早い逃げをかまして、割と前が潰れた上での好位差し。まさに美味しい展開。ではここではどうか。割とスローのままだと思うので、思っていたよりも前が崩れず馬群の中で苦しい形になる可能性は、「根岸ステークスよりかは」可能性が高い。だが叩き良化で状態もよく、素質はここでも侮れないレベル。

 

△16.エアスピネル

ものすごく瞬発力に長けているわけでもなく、テンが良い訳でもないので、中団に控えてすっと上がる感じ。前走は前残りの激しい中京で苦しい走りを強いられた。ここはとにかくデムーロ騎手がいい位置で競馬をしてくれる事を願う。終いはいつも安定してスピーディーだし、併せられて差し返すようなシーンを何度も見せている。

 

買い目(買えないけど)は

ワイド5-2,3,10,16 4点

三連複フォーメーション

5,13-3,5,10,13,15-2,3,4,5,10,13,15,16 30点