《阪神ジュベナイルフィリーズ》
例年冬の阪神開催は12月の初めからなのに対して今年は11月からなので内は少し荒れているが、前日のリゲルステークスはマイル戦にしてはスローペースの1000m通過59.5ながらレースレコードとなる1:33.1。クッション値も9.8と硬くなっており、高速馬場適性が問われる。
1ウインアグライア
前走のアルテミスステークスはキレ負けしての6着、今回も速い馬場なので合わないだろう。東京芝1600mの新馬戦を勝ってはいるが2着のブエナベントゥーラ以外は中央で勝ち上がっておらず、メンバーレベルが高くなかった。父マツリダゴッホ×母父アーチ(ロベルト系)、距離も少し短い。
2ルクシオン
九州産馬。小倉2歳ステークスでも福島2歳ステークスでも後方から前が垂れるのを待っている競馬をしていた印象。ハイレベルなGⅠでは今までの競馬では厳しいだろう。前走福島で勝ってはいるが、小柄な馬体なので本来急坂も向かないだろう。
3ジェラルディーナ
ドナブリーニの牝系の馬で馬体の小さい馬は、格上相手に勝ち負けするようになるのは4歳春以降という印象がある(ドナウブルーもドナアトラエンテもドナウデルタもクラシック出走はできていない)。この馬も前走432kgの小柄な馬体なので本格化はまだ先だろう。
4リンゴアメ
前走の京王杯2歳ステークスは1200の重賞の2着馬が勝ち、前走と同距離の馬が上位を占め、マイル重賞の2着馬が惨敗しているように短距離馬有利のレースだった。それでも惨敗してしまった原因は高速馬場適性と坂だろう。今回はさらに条件が厳しくなるので消し。
△5サルビア
道中足を溜めて伸びる馬だが前走は前に行って惨敗。内で足を溜められればチャンスはある。父はスピードのあるダイワメジャーだが母父マムール(サドラーズウェルズ系)×母母父アシュカラニ(ヌレイエフ系)×母母母父ロイヤルアカデミーⅡ(ニジンスキー系)と母系には欧州血統が集中しており、スピード不足の可能性はある。
▲6ソダシ
東京芝1600はクロフネ産駒が得意としているコースの一つで、よりキレが求められることもある今回の阪神芝1600mに変わるのはマイナス。ただ競馬センスがいい馬なので大きく崩れることは無さそう。2、3着が濃厚か。
◎7サトノレイナス
出走馬中唯一のディープインパクト産駒。リーディング上位としては新馬戦で特別仕上げてこない国枝厩舎所属ながら、新馬戦を快勝しているのは能力の証。前走サフラン賞で2着に負かしたテンハッピーローズは次走アルテミスステークスで3着になっていて、重賞こそ初挑戦だが強い馬との競馬も経験している。同じ父ディープインパクト×母父Not For Saleには2年前の勝ち馬ダノンファンタジーがいてレース適性もありそうなので本命。
8ヨカヨカ
熊本産馬。父スクワートルスクワートの産駒はほぼ短距離馬で、この馬も距離が持ったとしても1400mまでだろう。前走の直線での止まり方を見ると坂が苦手である可能性も推測され、条件が悪い。
9ナムラメーテル
新馬戦は中京で圧勝しているが、2戦目の阪神の白菊賞は惨敗。直線入り口で膨れかたを見ると右回りは苦手そう。上がり3Fのタイムは2戦とも同じなので単純にスピード不足だった可能性もあり、いずれにせよここでは通用しないと思われる。
△10シゲルピンクルビー
前走はほとんど前がそのまま残る展開の中差し切る強い競馬だった。2着馬は既に勝ち上がっているのでレベルの低い新馬戦だったということもないだろう。父モーリス(ロベルト系)×母父ハイシャパラル(サドラーズウェルズ系)×母母父シンダー(欧州型ダンジグ)の欧州系血統に加え半姉のシゲルピンクダイヤも叩いて良化するタイプで、2戦目の今回は期待できる。
11ユーバーレーベン
前々走はゴールドシップ産駒の得意な札幌でソダシに惜敗、前走はクロフネ産駒の得意な東京でソダシに惨敗なので現時点で世代トップとの能力差があるだろう。前走のレース運びを見ても1600mというのは忙しいように思う。
12オパールムーン
前走は着狙いの競馬で最後に突っ込んできて2着、他頭数の GⅠではこのような競馬はできない。兄弟は2歳時は1400mまでで活躍していたのでこの馬も距離をこなすにはもう少し時間がかかりそう。
13アオイゴールド
前走は東京芝1600mの赤松賞で3着。洋芝の1800mや重馬場の2000mより良馬場の1600mの方が成績がいいので、1600mという距離は合っていそう。ただ速い上がりを使える馬ではないと思われ、父ゴールドシップ×母父レッドランサム(ロベルト系)の欧州血統でタフな馬場でないと好勝負は期待できないだろう、消し。
14ポールネイロン
全2戦を逃げ切り勝ちしているが、今回は控えるという話が陣営から出ている。基本的に今まで少頭数で逃げたことしかない馬はGⅠの多頭数で周りからのプレッシャーのかかる競馬を強いられた時にそれに打ち勝てるか怪しく、ここは消したい。
△15エイシンヒテン
エイシンヒカリ産駒。勝った2戦はいずれも逃げ切りで、1勝目は小倉の1200mをハイペースで逃げて、並ばれても勝負根性を見せて逃げ切り勝ち、2戦目は阪神の1600mをスローペースで逃げて圧勝という全く違う勝ち方を見せた。逃げのセンスがいいのでこのメンバーでも一発はある。
◯16インフィナイト
不良馬場しか出走経験のない馬だが、前走は力の要る馬場への適性で勝るバゴ産駒に勝ちこそ譲ったが直線詰まりながらも荒れて伸びにくい内を通って牡馬に混じっての2着は立派。メンバーレベルも5着馬、10着馬が既に1勝クラスを勝ち上がっているので高いといえる。関西馬で初の関西圏での出走にも期待。
△17フラリオナ
前走ききょうSではほぼ前がそのまま残る展開を一頭だけ差してきて勝ち馬と同タイムまで詰め寄ったのは強かった。新馬戦0.1差2着、未勝利戦同着1着、ききょうS同タイム2着と相手なりに走る馬にも見えるのでここもいい競馬はできそう。半兄マサハヤニースは2400mを得意としており、ダンシングキイ牝系で距離も問題なし。
18メイケイエール
新馬戦、小倉2歳ステークス、ファンタジーステークスと全て道中掛かりながら勝利。ポテンシャルはかなり高い。ただメンバーレベルが上がったり距離が伸びてだんだんとつける着差が縮まってきているのも事実で、阪神外回り1600mを掛かりながら乗り切るのはかなり厳しいと思われ、消し。
 
買い目(買えないけど)は、
馬連 7-6,16 各5点
7-5,10,15,17 各1点
三連複 7-6,16,17-5,6,7,10,15,16 各1点 計26点
 
(12/13 13:00追記)
以上が高1W君の見解、ちなみに血統&タイム的にスピードだけを重視した高2Hの予想は
単勝 18 1点
複勝 18 5点
ワイド7,18-8,14,15 各1点 計12点