《マイルチャンピオンシップ》
例年は10月から2ヶ月弱の京都競馬場開催の終盤に開催されるため、馬場もやや荒れてパワーのある馬が有利になるが、今年は阪神競馬場の開催3週目。確かなスピードを持つ馬から狙いたい。
1ベステンダンク
父タイキシャトルでどちらかと言うとパワー型の馬であり、スピード勝負になれば厳しいだろう。
2レシステンシア
父ダイワメジャー×母父リザードアイランド(欧州型ダンジグ)×母母父ポリグロート(サドラーズウェルズ系)の欧州血統で、休み明けと速い馬場というのは合わない。
3ケイアイノーテック
前走の富士ステークス3着は内が荒れていて外の差し馬が有利な馬場条件に助けられたもの。今年はコンスタントに着を拾っているが、時計の速い決着とメンバー強化では分が悪い。
4グランアレグリア
古馬と戦うようになって以降は差しの戦法を取ることが多くなり、ペースの有利に助けられている場合が多く3歳秋以降地力がどれほど成長しているかどうかは未知数な部分も多い。また、父ディープインパクト×母父タピット(エーピーインディ系)の米国型スピード血統自体はこのレースに合っているが、スプリンターズステークスからの距離延長は割引要素。勝利した前前走では重馬場の高松宮記念から稍重の安田記念というローテであり、前進気性のある血統に対して距離延長が与えるスタミナの消耗の影響が少なかった。今回と前走は共に良馬場となれば話は別、直線で垂れる可能性も否定できない。
5メイケイダイハード
中京記念は超外差し有利の馬場に助けられた部分が大きい。それ以外のレースでは基本的に後方で上がりの脚も使えておらず、今回はさらにメンバーも強く、厳しいだろう。
▲6ラウダシオン
父リアルインパクト×母父ソングアンドプレイヤー(米国型ミスプロ)×キャットシーフ(ストームバード系)の米国型血統であり、父リアルインパクトはマンノウォー系の血を持つなどディープインパクト後継種牡馬の中でも特にスピードの能力が高い。前走で古馬との初対決でも能力に劣らないことを証明しており、馬体の仕上がり的にもベストなコンディション。
◎7アドマイヤマーズ
直線の長さ(430m)やカーブから、沙田(香港)と阪神の馬場は急坂以外の点で似ているというのが持論。事実、サトノクラウンやワーザー、エイシンプレストン、ルーラーシップなどこれら2つのコースで特に優れた成績を収めている馬が存在し、本馬のその内の一頭。父ダイワメジャー×母父メディシアン(欧州型ミスプロ)×母母父シングスピール(サドラーズウェルズ系)の欧州血統で休み明けの前走は度外視できる。香港マイルでは錚々たる面子相手の勝利であり、朝日杯フューチュリティステークスでの勝利も加味してコース適性は抜群。
8インディチャンプ
父ステイゴールド×母父キングカメハメハでやや欧州寄りな血統であり、古馬になって複勝圏内を外したのは全て休み明けと鉄砲は不向き。
9カツジ
父ディープインパクト×母父ホワイトマズル(リファール系)×母母父トニービン(グレイソヴリン系)の欧州血統でであり前走のスワンステークスの逃げ切り勝ちも間隔2週間の叩きの上積みの結果だろう。高速馬場では実績もなく、買い要素に乏しい。
10ブラックムーン
父アドマイヤムーン×母父ジェネラス(ニジンスキー系)×母母父リヴリア(ネヴァーベンド系)の欧州血統で高速馬場には不向き、近走は良いところのない競馬が続いており、厳しいか。
11スカーレットカラー
父ヴィクトワールピサ×母父ウォーエンブレム(米国型ミスプロ)×母母父ディスタントリレーティヴ(ハビタット系)とパワーに偏った血統で、古馬になって以降好走しているのは力の要る芝の牝馬限定戦がほとんど。今回は厳しいか。
12アウィルアウェイ
インディチャンプの妹だが、父ジャスタウェイの影響で高速馬場ではなく時計のかかる馬場が得意になっている。前走のスプリンターズステークス3着はグランアレグリア同様外差しが有利な条件下での好走であり、今回は厳しいだろう。
13タイセイビジョン
タートルボウル(欧州型ノーザンダンサー)×スペシャルウィーク×エルコンドルパサーの欧州血統で、あまり高速馬場に向いているとは思えない。
14サウンドキアラ
父ディープインパクト×母父アグネスデジタル×母母父シアトルスルーの米国型血統で、どちらかと言えばパワー寄りの血統。強いメンバー相手には終いの脚で劣ることが多く、混合GⅠでは分が悪いか。
15ペルシアンナイト
父ハービンジャー×母父サンデーサイレンス×母母父ヌレイエフの欧州血統で、3年連続で馬券に絡んできた(2017年1着→2018年2着→2019年3着)が、あくまでも京都の開催終盤の荒れた芝での競馬であったことが欧州血統に味方していた。今年唯一馬券に絡んだ札幌記念も洋芝であり、速い馬場では厳しいか。
16ヴァンドギャルド
父ディープインパクト×母父モチヴェイター(サドラーズウェルズ系)×母母父クエストフォーフェーム(レッドゴッド系)の欧州血統。前走の富士ステークス1着は馬場も荒れていて良馬場ながら時計のかかる決着であり、例年のマイルチャンピオンシップと近いコンディションの芝だったが、今年は話が別。高速馬場での顕著な実績はなく、血統的にも得意とは思えない。
○17サリオス
前走朝日杯フューチュリティステークスを圧勝したコース適性と、何より父ハーツクライ×母父ロミタス×母母父タイガーヒルという欧州血統ならではの一夏越した成長力が魅力。中距離では三冠馬と肉薄した実績に加え、前走の圧勝から休み明けからの上積みがあると考えると逆らうことはできない。高速馬場適性だけは未知数のため、欧州血統での割引も鑑みて対抗の評価に。
 
買い目(買えないけど)は
単勝 7 3点 17 6点
複勝6 6点
ワイド7-17 4点 計19点