《エリザベス女王杯》
逃げ馬不在のレース。展開の読みが重要。
1シャドウディーヴァ
府中での良績が目立つ馬。阪神コースでは重賞に2回出走しているがいずれも惨敗。距離延長すること自体は悪くないが良績は1600m〜2000mに固まっていて2200mは長い。枠も小回りコースなら外目が欲しかったところだろう、厳しいか。
2サムシングジャスト
前走は重馬場が父ヴィクトワールピサ×母父タイキシャトルの米国型でパワーのある血統に向いての重賞3着、高速馬場は向かない。近親は殆どが短距離馬で2200mは明らかに長い。スローペースになると予想され、後方待機の一発も決まらなそう。
▲3リュヌルージュ
圧倒的な逃げ馬はいないレースで、この好枠なら逃げるのはこの馬と予想。阪神コースは1-2-2-1、さらに内回りに限定すると1-2-1-0とこのコースは絶好の舞台。牝馬にはタフな阪神芝2200mで母父メジロマックイーンの血も活きそう。調教も良く調子は絶好調。逃げ粘りに期待。
4ソフトフルート
前走は外差し馬場でハイペースと展開が向いての3着。阪神コースとも福永騎手とも相性が悪く、高速馬場なので後方で脚をためても届かなそう。小回りコースで内枠というのも不利。
5リアアメリア
この馬は左回りは問題なく走れるものの右回りではぎこちない競馬をしている。新馬戦こそ勝っているものの阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、秋華賞では惨敗。勝った新馬戦でも他の活躍馬は1200mのOP勝ちのあるテーオーマルクスしかいないのでレベルに関しては疑問が残る。外枠なら荒削りな競馬をして好走できたかもしれないが前走と同じく内枠では誤魔化しようがないだろう。
◎6ノームコア
前走は強い競馬でレベルの高い札幌記念を差し切り勝ち。この馬は昨年のヴィクトリアマイルから適性のなかったスプリント戦以外は安定した戦績を残しており、牝馬限定G1のここは格上。半妹のクロノジェネシスを見ても阪神2200mは向くだろう。今春は短距離を走っていた馬なので展開次第の自在な競馬もできそう。軸に良い。
7ロサグラウカ
長距離の得意な馬。本質的には2200はこなせるだろうが、レベルの高い中距離戦では毎回後方からの競馬になっているので展開的に今回は厳しそう。能力自体も足りていない。
8センテリュオ
少頭数、距離延長の得意な馬で、それがハマったのが前走。昨年のように前目につけたいところだが、前走は超スローペースでも後方に構えていたのでいきなり先行するというのは難しそう。届かずに掲示板までという競馬になると予想。
△9ウインマイティー
前々走は休み明け、前走は坂のないコース、後方からの競馬と敗因ははっきりしている。休み明けではない直線急坂のコースのレースでは2戦2勝。血統的にも実績的にもタフな阪神内回り2200mは向くだろう。あとは今回は先行できればというところ。
10カーロバンビーナ
前走は展開がハマった割に伸びなかったという印象。まだ勝ち鞍が2勝クラスまでしかなく、3勝クラスでも躓いている馬で、流石にG1では足りない。中京より西に遠征したことがないことも不安要素。
◯11ラヴズオンリーユー
今年に出走したレースの中で1番適性のあるレースはこのレースだろう。実績的にも体型的にも長距離向きで、高速馬場の2200mは合う。ただ牝馬なので調子がどこまで戻っているか次第。前走は+12kgでもあり、前走よりは状態は上向くと思われる。
△12ウインマリリン
前走は休養期間中に一頓挫あって入厩が遅れ、レース前にイレ込んだうえに展開も向かず、完全に参考外。一度叩いて状態は確実に上向いているはず。馬券圏外に沈んだ2走はいずれも稍重の馬場で、今回の高速馬場は良い。オークスでは上位を後方から競馬した馬が占める中2番手から粘り込む強い競馬で能力は確実に世代トップクラス。スクリーンヒーロー産駒なので距離延長も阪神コース替わりも良い。
13サラキア
本馬は古馬になってから直線に急坂のあるコースでの好走歴が全くなく、府中や小倉で良績をあげている。兄弟の戦績を見るとマイル前後の距離に良績が固まっていて、阪神2200mは向かなそう。また斤量55kg以上では馬券圏内に一回も来ておらず、今回の斤量56kgでは厳しそう。
14サトノガーネット
この馬が重賞で好走しているのはいずれも圧倒的に差し有利の展開になった時のみ。追い込み一辺倒の馬ではこの逃げ馬不在のレースではかなり厳しい。直線の短い阪神内回りも向かないだろう。
△15ウラヌスチャーム
近走を見ていると行き脚は遅いが前に行きたい馬。テンに速い馬はいない上に最初の直線の長い阪神2200mなので競馬はやり易そう。控えたとしても揉まれない外枠は好枠。ただ前走重馬場であそこまでの圧勝劇を見せてしまうと疲労面で不安が残る。
16ミスニューヨーク
本馬の近親には芝ダート問わずの短距離で活躍した馬が多く、高速馬場かつ距離延長では厳しい。前走の5着も着拾いという印象があり、G1では少し足りなそう。外枠も向かない。
△17エスポワール
この馬は初G1の秋華賞、馬体重-12kgの福島牝馬S以外は崩れていない、いかにもステイゴールド系らしい安定感のある馬。牝系も重賞で2,3着の目立つ馬が多く、本馬も勝ちはなくともここでも2,3着は狙えそう。押さえておく必要はある。
18ラッキーライラック
本馬が古馬になってからG1を勝った2戦はいずれも内でじっと溜めて差す競馬。外目から早めに抜け出してしまうとどうしても最後が甘くなるのでこの枠はかなりマイナス。コースは悪くないが、2歳時から活躍していたので5歳秋にもなると牝馬は特に衰えが出てくる頃とも思われる。
 
買い目(買えないけど)は、
単勝6 3点
馬連 6-11 1点
ワイド 6-11 3点
6-3,9,12,15,17 各1点 計12点