《スプリンターズステークス》
以下は2020年4回中山開催の芝コースでの特別競走における勝ち時計を、過去のデータと比較した物である(稍重馬場となった9/12,26,27のレースは割愛)。
白井特別
2015-2019年の平均 1:48.4
2020年 1:49.6 (1.1%増加)
京成杯オータムハンデ
2015-2019年の平均 1:32.1
2020年 1:33.9 (1.2%増加)
汐留特別(2018年以前は牝馬限定戦だったので割愛)
2019年 1:59.1
2020年 2:01.9 (2.3%増加) 
セントライト記念の勝ち時計
2015-2019年の平均 2:12.1
2020年 2:15:0 (2.2%増加)
上記のように、2020年4回中山開催・芝のレースは時計がかかる傾向にあり、今開催ではパワーが求められる。上記の4レースを道悪実績に注目して見てみると、
白井特別:道悪時複勝率43%(良馬場時25%)のヒラボクメルローが8番人気3着
京成杯AH:道悪時勝率100%のトロワゼトワルが4番人気1着
セントライト記念:稍重のラジオNIKKEI賞を勝ったバビットが4番人気1着
と、道悪実績のある馬が穴を出す傾向にある。
 
1ダイメイプリンセス
この馬のキャリアは、先行策に出るレースが多い時期と、控えて競馬をすることが多い時期がある。あまり器用な馬ではないため、先行策に出るときは内枠、控えるときは外枠と、戦略に応じて得意とする枠が変化するタイプだ。現在は控える競馬をする時期で、引いたのは最内枠。内に包まれて、見どころなく終わってしまうのではないか。
△2モズスーパーフレア
道悪時は連対率100%。重馬場の高松宮記念1着や、差し馬有利の北九州記念での2着など、重賞でも好成績。休み明け2戦目は去年のスプリンターズステークス2着や今年の高松宮記念1着など好成績。だが、パワーが要求される今回のレースで、ダノンスマッシュと激しい先行争いをした後、中山の急坂を超えることができるだろうか疑問だ。
△3ダノンスマッシュ
前走は苦手とする左回りのセントウルステークスで1着と好調だが、モズスーパーフレアと同じく、スタミナの点で評価を落とした。
4キングハート
中山&稍重馬場の春雷ステークスでは14着に大敗しており、今年は3着以内に絡んでいない。年齢的な衰えが見える。
☆5メイショウグロッケ
メイショウサムソン×マンハッタンカフェとパワーのある血統で、重馬場の京都牝馬ステークスで13番人気3着。前走セントウルステークスで0.2秒差2着からの出走は2018年11番人気2着のラブカンプーと同じパターン。フロック視されて人気が下がるのも美味しい。
6ライトオンキュー
道悪馬場での成績は良く、キーンランドカップ2着と調子もいいが、外枠の差し馬が圧倒的有利だった当日の札幌芝の状態を鑑みると、あまり高評価はできない。
〇7ミスターメロディ
叩き2戦目で一気にパフォーマンスを上げるタイプで、苦手の休み明けである前走セントウルステークスでは3着と健闘。稍重の阪神カップ2着などパワーもあり、過度な先行争いに巻き込まれなければ大いに期待できる馬。
8ダイメイフジ
父アグネスデジタル×母母父ストームバードとスピードを強化する米国型の血統が強く、パワーのいる馬場ではあまり活躍できていない。今回は見送る。
△9ダイアトニック
パワーの要る馬場にも適応力があり、好位追走の競馬が出来る点が魅力的。直線の短い右回りのレースである函館スプリントステークス1着は安心材料。
▲10グランアレグリア
血統的に見てもこの馬は軽い馬場が得意。安田記念・高松宮記念は道悪馬場だったが、タイムはそこまで遅くならないレースだったため好成績だったが、今回は対応できるのだろうか心配だ。しかし、ハイペースとなる今回は差し馬に有利となるため三番手評価とした。
11ラブカンプー
この馬は今年のCBC賞などのように単騎で大きく逃げられた時に好走する。今回は内枠に逃げ馬がいるため、好走パターンを再現することは不可能。
12ビアンフェ
ストームキャットやアンブライドルドの血を受け継ぐスピードタイプの馬。今年のファルコンステークスのように、パワーのいる馬場では大きくパフォーマンスを落とす。
◎13レッドアンシェル
不良馬場のCBC賞1着など、パワーの要る馬場にめっぽう強く、右回り・直線短い・モズスーパーフレアが逃げてハイペースと共通項の多い前走北九州記念で1着。ブリンカー装着後2戦目の今が狙い時。
14エイティーンガール
ライトオンキューと同じように、キーンランドカップの結果を鵜呑みにはできない。それ以外の道悪でのレースでは、フィリーズレビュー9着、未勝利戦5着など苦戦している。
15クリノガウディー
朝日杯フューチュリティステークスや高松宮記念など、先行有利になった馬場では活躍するが、それ以外ではさっぱり。今回はハイペースになり差し馬のほうが有利なので、活躍の目はなさそうだ。
△16アウィルアウェイ
今回のレースに近い条件になるであろう北九州記念で10番人気3着。ハイペースになれば、末脚が伸びるこの馬は有利になる。
 
買い目(買えないけど)は
単勝 13 2点
複勝 5,13 各5点
ワイド 13-2,3,5,7,9,10,16
10-5,7,9,13,16
ワイド ボックス 5,7,13 計27点