2回府中のレコード馬場の血統を整理すると、
ヴィクトリアマイル:1週間全部晴れ
1着ノームコア(父ハービンジャー・欧州型ダンジグ系)
2着プリモシーン(父ディープインパクト、母父ファストネットロック・欧州型ダンジグ系)
3着クロコスミア(父ステイゴールド)
と欧州型やステイゴールド産駒など、レコード馬場のイメージとは程遠い重い芝への適性が高い血統。
2019オークス:火曜日のみ小雨
1着ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト、母父ストームキャット・米国型ストームバード系)
2着カレンブーケドール(父ディープインパクト、母父スキャットダディ・米国型ストームバード系)
3着クロノジェネシス(父バゴ、母父クロフネ・米国型ヴァイスリージェント系)
と米国型のスピード血統が目立った。
レースの数日前に雨が降ったあと晴れて乾くと馬場が固くなり、米国的なスピードが求められるようになる。今週は21日の火曜日に大雨が降り、その後は夏日、真夏日が続いている。22秒台前半のスーパーレコードが出る可能性も大いにあるだろう。ということは好走するのは米国型と見た。そして本命となるサートゥルナーリアは父スピード種牡馬+母父スタミナ種牡馬。勝ち馬(となると予想する)の血統構成から逆算して好走馬の血統構成を予想してみたい。
 
1ロジャーバローズ
前走京都新聞杯では逃げて2着。勝ち時計2:11.9とまずまずの内容。1枠1番に入り、スムーズに逃げられることは間違いないが、ディープインパクト+欧州系血統構成というのがミスマッチ。
2ヴィント
この馬も内枠を引いた逃げ馬だが、父モンテロッソは欧州系ミスタープロスペクターと血統適性は低い。ミスプロ×ロベルトと得意なはずの非根幹距離でも勝ち上がりに苦労し、500万下条件で2着にハナ差まで迫られいる。ダービーでは難しいだろう。
3エメラルファイト
前走スプリングSでは休み明けながら1着。母父クロフネフネ(米国型)×母父スペシャルウィークと、この馬場とダービーへの距離適性を持っており、三番手評価。
4サトノルークス
デビューから4戦連続で非根幹距離を使われて全て連対。姉のタッチングスピーチはローズSで1着、京都記念2着、エリザベス女王杯3着、兄のムーヴザワールドは共同通信杯、東スポ2歳Sで3着に入るなど非根幹距離巧者兄弟。前走の皐月賞に引き続き根幹距離となる2400mになるので、非根幹距離よりパフォーマンスを落とすだろう。ディープインパクト+欧州系の血統構成も不向きと見た。
5マイネルサーパス
アイルハヴアナザーはフォーティーナイナー系で、母父タマモクロスが距離適性を補完していれば大穴を開ける可能性もある。福島芝1800のレコードを持っているように高速馬場では捨てられない選択肢の一つ。
6サートゥルナーリア
能力はついては言うまでもないだろう。父ロードカナロアからスピードを受け継いだスピードもあり、府中の超高速馬場にも対応できる。D.レーン騎手に変わって不安はないし、脅威となる相手も目立たないため本命。
7ダノンキングリー
父ディープインパクト×母父ストームキャット、半兄にダノンレジェンド(JBCスプリント勝ち馬)を持つスピード牝系。レコード勝負になることが予想される今回は、距離不安など関係なく高評価したい。対抗。
8メイショウテンゲン
パワーが求められる馬場になったきさらぎ賞では5着に敗れていたが、重馬場の弥生賞では1とよく分からない馬。あえて理由をつければ非根幹が苦手な道悪巧者?(母母父サドラーズウェルズの影響で)。父ディープインパクト×母父フレンチデピュティと血統傾向にはあっているがデビューから8戦連続休みなしで走っている。暑さが出る今週末で余計にコンディションを落としそうで不安だ…消し。
9ニシノデイジー
先行有利となったホープフルSでは後方から3着に入るなど瞬発力十分だが、前走の皐月賞では直線で後退している。欧州系で塗り固められた血統構成も不向きだろう…消し。
10クラージュゲリエ
父キングカメハメハ×母父タニノギムレットのダービー馬配合は普段のダービーなら有利になるが、今回の超高速馬場では評価できない。とはいえ前走の皐月賞では休み明けながら5着に入っているように地力はあり、欧州系なのでパフォーマンスは上げてくるだろう。
11レッドジェニアル
前走の京都新聞杯の勝ちはは非根幹距離(母父マンハッタンカフェは非根幹巧者)×距離短縮(母母父スキャンは距離短縮巧者)による面が大きい。今回のダービーでは厳しいが、非根幹or短縮ローテで狙っていきたい。これからのレースで要注目。
12アドマイヤジャスタ
前走すみれSで11/4差の2着は実力不足(半兄にコーフィールドC勝ち馬アドマイヤラクティがいるし、距離は問題ないはず)。ホープフルS2着も超スローペースによるもので、実力不足は否めないだろう。父ジャスタウェイも半兄アドマイヤラクティも4歳後半ごろから本格した馬なので今後に期待。
13ヴェロックス
若駒ステークス、若葉ステークスを快勝し、前走皐月賞でも差のない2着。サートゥルナーリアに匹敵するスタミナを持っているが、今年のダービーで求められる血統とは少し離れているので評価を下げたい。
14ランフォザローゼス
父キングカメハメハ×母父ディープインパクトのダービー馬配合に母母父トニービン。今回での血統適正は感じられないが、このコースでの安定感もあり、抑えておきたい。
15リオンリオン
父ルーラーシップ×母父クロフネと米国型のスピードを持っている。ただ、15番枠を引いてしまい逃げるのは難しいだろう。
16タガノディアマンテ
父オルフェーヴル、母父キングカメハメハ、母母父トニービン、母母母父ヌレイエフとパワーの塊のような血統。米国系の前に行くスピードに欠ける。
17ナイママ
札幌の稍重OPを勝っており、パワーはあると思うが、父ダノンバラード(父ディープインパクト)、母父ジャングルポケット、母母父ブライアンズタイムと馬場に対して適性が良くないだろう…この舞台では厳しい。
18シュヴァルツリーゼ
父ハーツクライ×母父モンズンの血統で、道悪でなら評価できるが...米国系のスピードもなく、今回は消し。
 
買い目(買えないけど)は
馬単 フォーメーション
6-1,3,7,10,13,14,15 7点
6-3,7 2点
3連複 フォーメーション
6-3,7,13-1,3,5,7,10,14,15 18点
計27点