《大阪杯》
枠の内外で有利不利の差が付きにくいコース。今開催の傾向としては超パワー系馬場→米国系スピード+パワー馬場→欧州系スピード+パワー馬場(先週はココ)と移り変わっている。土曜日に雨が降りそうなので、良馬場だった先週よりもよりパワーが要求される馬場になりそう。
1マカヒキ
母母父レインボウクエストは凱旋門賞馬で、サクラローレルの父として知られる。この血統からもニエル賞を勝っているように、パワー馬場への適応力は高い。ディープインパクト産駒は加齢とともに胴が詰まって適正距離が短くシフトすることが多く、2000mは現在の適正距離と推察した。実力が発揮できる条件は完璧に揃っている。ワグネリアンと友道厩舎の2頭出しで、人気薄のこちらを狙ってみたい。
2ワグネリアン
唯一馬券を外したレースが皐月賞(7着)この時は稍重で、道悪が苦手だと考えるのが正解だろう。同じ父ディープインパクト×母父キングカメハメハの成績を見ると(35頭中、獲得賞金上位7頭が金子真人ホールディングスでした。愛が強すぎる…)デニムアンドルビーは道悪好走しているが、これは母母父ヌレイエフ、フェアリードール牝系の影響を考え度外視。芝2200mの日本レコードを持つグリュイエールや、同じく皐月賞で凡走した同期のキタノコマンドールが。瞬発力勝負の良馬場が得意な血統で不向き。
3アルアイン
重賞の道悪では4戦して馬券圏内1回と振るわない。勝った皐月賞も中山芝2000m3歳以上レコードタイという良馬場であったし、3着に入った昨年の当レースもスローペースから1分58秒台が出る良馬場。今回の馬場条件が合っていないと踏んで良い。持論として、香港・シャティンと阪神は構造が似ていて、好走する馬も似ている(直線の長さ・坂の勾配)(宝塚記念で、シャティン競馬場で勝ったサトノクラウン・ワーザーが2年連続連対)。適正距離の2000mでQE2C(シャティン競馬場)5着という数字以上に離された負けなので、実は稍重になると危ういのではないだろうか。昨年よりは低評価せざるを得ない。また、北村友一騎手はこのコース複勝率20%で、馬質を鑑みると少し低い。昨年の川田将雅騎手は58%(過去5年間、100回乗ってこの数字である!)ジョッキーの力が大きかったと考えるとこのレース自体あまり得意な条件で無いのかも。
4エポカドーロ
道悪の右回り2000mという条件が揃えば2戦2勝。直線が長いダービーもハナを切って逃げて2着、やはりすごい実力の持ち主なのだが、ここに来てようやく力を発揮できる舞台になった。母母父シェィディハイツは欧州系パワーを与え、母父フォーティナイナーがスピードを与える。父オルフェーヴルとの足し引きで2000mは適正距離。この馬が3番手評価。
5ムイトオブリガード
2代母シンコウラブリイはマイルCS勝ち馬。この時は不良馬場で、父カーリアンの影響もあり道悪に非常に強かった。今回も道悪と予測しているのだが、重馬場まではいかないだろう。父ルーラーシップで血統的には面白いのだが、流石に実力が足りない。
6キセキ
道悪で馬券圏内に入ったのは菊花賞(不良)のみ。稍重のグランプリレース(宝塚記念・有馬記念)はともに2番人気を裏切っていることから、得意ではないとみて良い(母父ディープインパクトが影響?)。左回りで馬券を外したのは3歳初戦のセントポーリア賞のみで、あとは5戦して全て馬券圏内。これは母母父ドクターデヴィアスによるもの。右回りも道悪も向いていないので不利な条件が揃っている。しかしコース得意な川田騎手というところが怖い。差し馬ばかりで逃げる馬はおそらくこの一頭になるのだろうか、楽逃げさせたらやはり上位必至。
7ブラストワンピース
近親のアルナスラインも馬券に入った重賞7つのうち4つが非根幹距離。それに加えて母母父フジキセキの影響もあり、色濃く非根幹距離向きの血統になっている。ハービンジャーの影響もあり道悪は得意で距離適性も1800〜2500くらいなのだが、新潟記念(芝2000m)は周りのレベルと考えると一線級のメンバー相手に根幹距離でどこまでやれるか疑問は残る。
8サングレーザー
米国系の牝系なのだが素晴らしい筋肉量を伝えていて、道悪では6戦して馬券を外したことがない。また、米国系らしい前進気性があり、休み明けからもガンガン走る。近走の成績からも距離は持つし、左回りよりも右回りのほうが良い。好走する条件が揃っているので自信の本命。
9エアウィンザー
父キングカメハメハに母父サンデーサイレンス、母母父ノーザンテーストと「ザ・社台ファーム」的な血統。「エア」冠名でおなじみラッキーフィールドさんのメイン牝系・アイドリームドアドリームを2代母に持つ。この牝系の特徴としては右回りへの適性。左回りで重賞を勝ったのはエアスピネルの富士ステークスのみ。そう考えると前走の金鯱賞は左回りで不向き、先着した2頭が今回はいないのである。条件は好転するし、少なくとも前走より高評価すべきであろう。
10ステイフーリッシュ
呪われてるのか疑うレベルで外枠を引く馬。今回は有利不利が小さいコースなので大丈夫(なハズ)。この馬は10戦して全て良馬場、道悪適性が読みづらい。ただ母父キングカメハメハ、母母父はロベルト系のシルバーホークということでおそらく問題はないだろう。メンバーの中では珍しく今年3戦目。前からでも後ろからでも行ける柔軟性は、差し馬過多の今回において+だろう。
11ペルシアンナイト
ハービンジャー産駒はこのコース複勝率43%と驚異的な数字。ブラストワンピースよりも根幹距離向きで、母母父ヌレイエフで道悪適性もある。前走の金鯱賞は苦手としている左回り+休み明けで(左回りの重賞で5戦して馬券圏内なし)(休み明けは4戦して馬券圏内なし)一度使って良化する欧州系。池江泰寿厩舎の2頭出しもプラス条件で対抗評価。
12ステルヴィオ
母父ファルブラヴは短距離傾向のある種牡馬で2000mは長い。祖母のアズサユミの産駒には障害重賞勝ち馬が2頭とピッチ走法の血統(胴が詰まっている馬体になりやすい)。1ハロン距離が伸びる今回、厳しいか。
13スティッフェリオ
重賞2連勝中。母父ムトト、母母父ケープクロスはともに欧州系で、道悪では菊花賞と札幌記念を除き全て連対していてパワー馬場への適性も見込める。成績を見ても明らかに右回りの方が良い。鞍上は穴男・田辺裕信。ヒモに入れておきたい。
14ダンビュライト
右回りの非根幹距離にめっぽう強い馬。良馬場の方が走る馬で、ルーラーシップのパワー適性も牝系の瞬発力が打ち消している感じだろう。今回は厳しいか

買い目(買えないけど)は
ワイド ボックス 4.8.9.11 6点×3

複勝 4.8.11 3点×3 計27点

このあと投稿するダービー卿チャレンジトロフィー見解+土曜日全レース予想印も是非ご覧ください!