《中山記念 回顧》
マルターズアポジーが逃げ、ラッキーライラックは2番手につける展開。1番人気のディアドラは終始後方で、エポカドーロの後ろにつけていたウインブライトが4角からGOサインを出し直線で抜けた。そのウインブライトの後ろに位置していたステルヴィオも差し3着に。2着に逃げ粘ったラッキーライラックが。1番人気のディアドラは後方で、馬群に沈んだ。
勝ったウインブライトの母父はアドマイヤコジーン。グレイソブリン系の中でもトニービンとは異なりマイラーで、スタミナ系のステイゴールドと相まってパワーとスピードのバランスが中山中距離に合うのである。残念ながら中山で行われる古馬GⅠはスプリンターズステークスと有馬記念しかない。どちらも適正距離外だが、大阪杯が道悪になればチャンスありか。
ラッキーライラックの父オルフェーヴルは1着ウインブライトの父ステイゴールド産駒。中山の非根幹距離はこのステイゴールド-ドリームジャーニーorオルフェーヴルがとにかく強い。母父フラワーアレーはトーセンラー・スピールバーグの兄弟で、産駒に日本に輸入された米二冠馬アイルハヴアナザーがいるパワー系牡馬だが兄弟が示すように芝にも対応可。逃げて復活となった。
3着のステルヴィオは牝系出身馬にシンボリルドルフがいるようにタフな力を示す。正直この条件が不向きと読んでいたが苦にしていなかった。地力の証明であろう。タフな馬場の方が合う馬なので、狙っていきたい。

《阪急杯 回顧》
14ダイアナヘイローが逃げ、2番手に5ラインスピリット、内に1レッツゴードンキで直線へ。残り100mでレッツゴードンキが先頭に立つが、大外から17スマートオーディンが追い込んで1着。勝ち時計は1分20秒3、上がり3Fは34秒4。
1着は11番人気の17スマートオーディン。スタート後すぐに下げ向正面では先頭から10馬身ほど離れての競馬。3コーナー手前から仕掛け、4角15番手から大外を回して追い込み勝ち。2・3歳重賞を3勝し、2016年ダービー挑戦後、脚部不安で2年間の休養。これまで勝った重賞(東スポ2歳S、毎日杯、京都新聞杯、阪急杯)は全て非根幹距離。母はアイルランドの牝馬限定GⅡ(2000m)プリティーポリーステークス勝ち馬レディアップステージ。
2着は1レッツゴードンキ。岩田騎手が得意の内枠を活かしたものの、2着。母マルトクは現役時代ダート1400m以下で5勝。牝系からはクィーンスプマンテが。
3着は3ロジクライ。終始内ラチ沿いを走っての競馬だった。今まで15レース走って全て4角5番手以内だったが今回はコンビ2戦目の横山典騎手が抑えて4角9番手。東京マイル適正に加えて瞬発力もあり、狙うべきは安田記念か。父はハーツクライ、母父はMachiavelian。同ニックスからシュヴァルグラン。近親にBCターフ勝ち馬タリスマニック。
5着に入った18エントシャイデンは直線詰まってから大外回して5着。近親に新潟大賞典勝ち馬ダコール。今後に期待だ。