慶應経済の世界史受験 | 中学受験・高校受験・大学受験に強い杉並区の個別指導塾TESTEA

慶應経済の世界史受験

こんにちは!
杉並区の個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

前回の続きで、過去に大学受験生にアドバイスをした記事の再掲です。

慶應大学経済学部を志す生徒で、世界史を使って受験する人はぜひ読んでおいてください。

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前回のお悩み相談では、慶應経済の再受験を決意した大さんに、モチベーション面や姿勢面でのアドバイスをさせていただきました。


今回はその記事の続きです。

慶應経済を世界史選択で受験するということで、それに対してのアドバイスを、特に世界史の学習法を中心にTESTEA講師の中牧泰裕先生からもらいました。


まず大さんの相談内容を整理します。

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【名前】大さん

【学年】2年

【志望校】慶応義塾大学経済学部

【塾情報】無し

【テストの成績】無し

【今まで学習した参考書やテキスト】ドラゴンイングリッシュ、英文熟考

【一日の勉強時間】2~4時間

【質問・相談内容】
現在関西の大学生の者です。
私は以前に浪人、仮面浪人としてきましたが、結局志望校に受からず今現在の通っている大学にいます。
しかしどうしても諦めきれない思いが最近強くなり、再受験を決意しました。
どうしても受かりたいです。ちなみに英語、世界史、小論文で受験します。
英語、世界史に関しては少しは知識が残っていると思いますし、英語に関しては学校の授業でいまだに触れています。

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以下、中牧先生からの回答になります。

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こんにちは、大さん。

TESTEAで大学受験を担当している中牧です。

簡単ではありますが、学習のポイントをアドバイスさせていただきますね。


慶應経済の過去問は解きましたか?まずは3年分程過去問を解いて、現在の自分と志望学部との学力的距離を測りましょう。

慶應経済学部の配点は英語(200)・世界史(150)・小論文(70)となっているので,英語の学習に時間をかけるようにしてください。

例年,100wordを超える自由英作があるので,それにも対策が必要です。


ただ慶応経済学部は足切りとなる問題が存在しています。

それは例年ⅠとⅡのどちらか(片方は文法)なので、その大問を合格点に達するようにしなくてはなりません。自由英作の問題が足切りになることはないので、学習の優先順位を間違えないようにしてください。


世界史の方は通史が済んでいるということなので,これからは問題演習で過去に入れた知識の確認をしていきましょう。

経済学部は近現代史の出題が殆どですので,Z会の荒巻豊志著『近現代史』を問題集として進めていきましょう。ただこの問題集は現代史の初学者には厳しいレベルになっているので,流れを確認したい場合であれば参考書として『ナビゲーター③』『ナビゲーター④』を読むようにしましょう。

ナビゲーターが合わない場合であれば,問題集と同じ著者の『荒巻の世界史の見取り図~近代アジア~』『続 荒巻の世界史の見取り図~16世紀~19世紀』を読むようにしましょう。細かい単語は問題集と経済学部の過去問でおさえるとして,参考書では流れのみをおさえるようにしてください。

グラフ・絵画・地図などの資料問題も多く出題されるので、流れを確認する際には資料集を随時参考にしながら資料に慣れていきましょう。

また、戦後史の出題では、用語集頻度の少ない難解な単語が出ます。

そうした単語・テーマへの対策としては、今年起こった国際問題などを把握しておくことが大事です。ニュースにはしっかりと目を向けておくようにしてください。

経済学部なので、勿論アダム=スミスやリカードやケインズなどの人物および著作をおさえることも忘れないでください。またブレトン=ウッズ体制などの体制の簡単な説明も出来るようにしておきましょう。

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いかがでしょうか。

志望校の傾向に合わせた戦略的な学習が、結局は合否の鍵を握ります。

少しでも参考になれば幸いです。

健闘を祈ります!!


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