算数の偏差値が急降下…!
こんにちは!
杉並区の個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
過去に頂いたご相談の中から、
この時期の新小学6年生の保護者の方に、ぜひ読んでおいていただきたいものを再掲します。
--------------------
<花子さんからのご相談>
【名前】太郎
【学年】小6男子
【志望校】麻布
【塾情報】SAPIX
【テストの成績】4科:60 算数:直近3回で55(SAPIX偏差値)
【今まで学習した参考書やテキスト】SAPIX教材・スピードアップ算数など
【一日の勉強時間】塾のある日1時間 塾のない日6時間 算数勉強時間は4割ほど。
【質問・相談内容】
5年生までは算数が一番安定しており、偏差値もほぼ60(小数点以下の誤差の範囲)で推移しておりました。
クラス昇降は国語の出来次第というところでしたが、6年生になり、直近3回のテストでは算数が足をひっぱる形となってしまっています。
算数の下降が非常に不安になっております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
◎基本から応用問題への対応ができていないように感じます。
基礎問題は基礎トレやSAPIXのベーシック問題集を使っています。基礎はとれていると思います。
しかし応用問題に対応できるようになるためには、どのような勉強をすれば良いのでしょう。
講師には「課題の指定問題以外に手を出していませんか。大量に問題をやることで満足していませんか。数値替え問題ができることに満足していませんか。」
と言われてしまいました。
しかし、演習をせずに算数を克服できるとは思えず悩んでおります。
ステップアップするためにはどのような学習をすれば良いのでしょうか。
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以下、繁田の回答です。
花子さん、ご投稿ありがとうございます。
学年が6年に切り替わってから、算数の成績でお困りなのですか![しょぼん](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/144.gif)
実際に太郎くんの答案を見ていないので核心をついたアドバイスとなるかはわかりませんが、僕の見解を述べますね。
まず、5年生の秋以降しっかり偏差値ほぼ60で安定していたというのは、非常に評価できることです![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
算数の内容は、5年の秋に一気にハードなります。
難しくなるというよりは、新分野がたたみかけてくるのでそれに追いつけない、そんな状況になるため、このタイミングで成績下降に悩む生徒は多いです。
(TESTEAでも、5年の秋口は問い合わせが急増します)
しかし太郎くんの場合、そこは問題なくクリアできていたようなので、ここから太郎くんの「範囲指定のあるテストへの対応力の高さ」を感じます。
いかがでしょう?
マンスリーテストやデイリーチェックテストは、かなり安定しているのではないですか?
ただ、6年になってからのテストは、範囲指定のない、オールジャンルから出題されるテストですよね。
だからこそつまずいてしまっている。
今回の成績低迷は、むしろそこに最大の原因があると思うのです。
5年時の組み分けテストは、範囲がないと言っても、既習分野がまだまだ少ないため対応できていたのでしょう。
しかし5年秋の特殊算ラッシュで色々と習ったことにより、テストで必要とされる算数的知識が膨れ上がりました。
そのため、範囲の狭いマンスリーでは対応できても、期間が空くと忘れてしまう、或いは正解を導き出すのに足る知識として残らない。そのような状況だと推察します。
というのは、6年最初の今の段階でSAPIXの偏差値で算数60には、超応用問題は必要ないのです。
例えば5年生のテキストで☆2つまでの問題がしっかり身についていれば、計算ミスさえしなければ60には届きます(5年夏前のテキストに関しては☆3つも欲しいところですが)。
しかし今その偏差値がキープできなくなってしまったならば、そこが抜け落ちているということなので、まずはそこから対処しましょう。
つまり太郎くんが今の段階で打つべき手は、基礎~応用の架け橋となるような問題の確認・復習です。
5年テキストを引っ張り出し、☆2つの問題に絞って総復習してみるのはいかがでしょう?
「演習をせずに算数を克服できるとは思えず悩んでおります。」
お母さんのおっしゃることは正しいです。
効果的な復習は、知識の定着に必要不可欠です。
先ほどから算数なのに「知識」「知識」と申しておりますが、算数でも「知識」は超重要なのです。Bタイプといわれる麻布が志望校でも、「知識」は基盤として絶対的に必要です。
少なくともこの時期の組分けで偏差値60をとるカギは、どれだけのパターンを「知っているか」「定着させられているか」にかかっています。
マンスリーテストでも苦しむお子さんはたくさんいるんです。
しかし(あくまで僕の推測ですが)マンスリーテストでは得点を確保できている太郎さんですので、そうしたらもう少し長いスパンでの復習をもう1発入れるように心掛けてみましょう。
目安は初習から2ヶ月目~3ヶ月目の時でしょうか。やった当時間違えた問題だけでもかまわないので、6年夏期講習まではそのような形で復習を入れるようにしてみてください。
秋になればSSも始まり別カリキュラムで演習が行われますので、そこからはSSでより麻布に合わせた形で行う演習が復習の代わりを果たしてくれるでしょう。
まとめます![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
①まずは今すぐ(春休み期間を使って)5年テキスト☆2つを全部やる。間違えた問題はシメバツチェックで!
②4月からは、2ヶ月前のテキストを、都度復習。
③9月からは②はやめる。その時間はSSなど、志望校対策にあてる。
今後の学習は、このような形を推奨します。
まずは絶対に春休みで5年の総復習を終えましょう。
急がば回れ。必ず、成果に結びつくはずです。がんばってください!
杉並区の個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。
過去に頂いたご相談の中から、
この時期の新小学6年生の保護者の方に、ぜひ読んでおいていただきたいものを再掲します。
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<花子さんからのご相談>
【名前】太郎
【学年】小6男子
【志望校】麻布
【塾情報】SAPIX
【テストの成績】4科:60 算数:直近3回で55(SAPIX偏差値)
【今まで学習した参考書やテキスト】SAPIX教材・スピードアップ算数など
【一日の勉強時間】塾のある日1時間 塾のない日6時間 算数勉強時間は4割ほど。
【質問・相談内容】
5年生までは算数が一番安定しており、偏差値もほぼ60(小数点以下の誤差の範囲)で推移しておりました。
クラス昇降は国語の出来次第というところでしたが、6年生になり、直近3回のテストでは算数が足をひっぱる形となってしまっています。
算数の下降が非常に不安になっております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
◎基本から応用問題への対応ができていないように感じます。
基礎問題は基礎トレやSAPIXのベーシック問題集を使っています。基礎はとれていると思います。
しかし応用問題に対応できるようになるためには、どのような勉強をすれば良いのでしょう。
講師には「課題の指定問題以外に手を出していませんか。大量に問題をやることで満足していませんか。数値替え問題ができることに満足していませんか。」
と言われてしまいました。
しかし、演習をせずに算数を克服できるとは思えず悩んでおります。
ステップアップするためにはどのような学習をすれば良いのでしょうか。
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以下、繁田の回答です。
花子さん、ご投稿ありがとうございます。
学年が6年に切り替わってから、算数の成績でお困りなのですか
![しょぼん](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/144.gif)
実際に太郎くんの答案を見ていないので核心をついたアドバイスとなるかはわかりませんが、僕の見解を述べますね。
まず、5年生の秋以降しっかり偏差値ほぼ60で安定していたというのは、非常に評価できることです
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
算数の内容は、5年の秋に一気にハードなります。
難しくなるというよりは、新分野がたたみかけてくるのでそれに追いつけない、そんな状況になるため、このタイミングで成績下降に悩む生徒は多いです。
(TESTEAでも、5年の秋口は問い合わせが急増します)
しかし太郎くんの場合、そこは問題なくクリアできていたようなので、ここから太郎くんの「範囲指定のあるテストへの対応力の高さ」を感じます。
いかがでしょう?
マンスリーテストやデイリーチェックテストは、かなり安定しているのではないですか?
ただ、6年になってからのテストは、範囲指定のない、オールジャンルから出題されるテストですよね。
だからこそつまずいてしまっている。
今回の成績低迷は、むしろそこに最大の原因があると思うのです。
5年時の組み分けテストは、範囲がないと言っても、既習分野がまだまだ少ないため対応できていたのでしょう。
しかし5年秋の特殊算ラッシュで色々と習ったことにより、テストで必要とされる算数的知識が膨れ上がりました。
そのため、範囲の狭いマンスリーでは対応できても、期間が空くと忘れてしまう、或いは正解を導き出すのに足る知識として残らない。そのような状況だと推察します。
というのは、6年最初の今の段階でSAPIXの偏差値で算数60には、超応用問題は必要ないのです。
例えば5年生のテキストで☆2つまでの問題がしっかり身についていれば、計算ミスさえしなければ60には届きます(5年夏前のテキストに関しては☆3つも欲しいところですが)。
しかし今その偏差値がキープできなくなってしまったならば、そこが抜け落ちているということなので、まずはそこから対処しましょう。
つまり太郎くんが今の段階で打つべき手は、基礎~応用の架け橋となるような問題の確認・復習です。
5年テキストを引っ張り出し、☆2つの問題に絞って総復習してみるのはいかがでしょう?
「演習をせずに算数を克服できるとは思えず悩んでおります。」
お母さんのおっしゃることは正しいです。
効果的な復習は、知識の定着に必要不可欠です。
先ほどから算数なのに「知識」「知識」と申しておりますが、算数でも「知識」は超重要なのです。Bタイプといわれる麻布が志望校でも、「知識」は基盤として絶対的に必要です。
少なくともこの時期の組分けで偏差値60をとるカギは、どれだけのパターンを「知っているか」「定着させられているか」にかかっています。
マンスリーテストでも苦しむお子さんはたくさんいるんです。
しかし(あくまで僕の推測ですが)マンスリーテストでは得点を確保できている太郎さんですので、そうしたらもう少し長いスパンでの復習をもう1発入れるように心掛けてみましょう。
目安は初習から2ヶ月目~3ヶ月目の時でしょうか。やった当時間違えた問題だけでもかまわないので、6年夏期講習まではそのような形で復習を入れるようにしてみてください。
秋になればSSも始まり別カリキュラムで演習が行われますので、そこからはSSでより麻布に合わせた形で行う演習が復習の代わりを果たしてくれるでしょう。
まとめます
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
①まずは今すぐ(春休み期間を使って)5年テキスト☆2つを全部やる。間違えた問題はシメバツチェックで!
②4月からは、2ヶ月前のテキストを、都度復習。
③9月からは②はやめる。その時間はSSなど、志望校対策にあてる。
今後の学習は、このような形を推奨します。
まずは絶対に春休みで5年の総復習を終えましょう。
急がば回れ。必ず、成果に結びつくはずです。がんばってください!