2回目の話し合い。


飲食店の奥まった個室だ。


コーヒーだけを頼む。


異様な雰囲気に、小さい声で受け答えをする店員。



そしてコーヒーがきた。




切り出す女の旦那。




体の関係は認めてください。
いつまでも隠せるもんじゃないでしょ。





それはないです。


旦那が言う。



(は?声ちっさ!!!)






もういいです。
そんなことは。
慰謝料ですが僕たちはこれで離婚になると思いますので300万要求します。

気に入らないなら裁判でもなんでもどーぞ!



これに反応したのはうちの旦那だ。





いや、私も弁護士に相談してみたんですが、不貞行為がないならせいぜい迷惑料程度の30万で示談にと言われました。




(すげえな。あんた。アホなのか。)



その言葉に女の旦那は怒りを隠せず





え?何言ってるんですか。
そんなこと信じるわけないでしょ。
認めないなら認めないで、こちらも出るとこ出ますよ。
これからうちの親にも会ってもらいますので、せいぜい弁解してください。




なんやかんやと疲れてきたので、私は旦那と話し合っていた内容を話し始めた。




私たちは離婚しません。
奥さんには慰謝料も請求しません。
(バカ犬、認めてないんだから…)
今後2度と接近しない、お互い連絡しないことが条件ですし、当然しっかりした証書は作成してもらいます。

その約束を守れないなら、奥さんには法的手段を取ります。

(認めてないのに何すんだか。)






その1か月後、女の旦那は
うちの旦那から慰謝料200万を受け取ることになる。



結婚一年の相手
夫婦関係も破綻寸前だったというのに。



飛んで火に入るなんやらなのか…。