発端、そして『本陣殺人事件』へ (林) | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

どーも!回路R団員の林正樹です。
人生でもっとも長く伸ばしている髪の毛に、そろそろ切ろうかなってホンの少し気持ちが揺れている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ぼくはなんとか元気です。

さて、今回の劇団ブログは
ミステリー専門劇団回路Rの朗読劇
『名探偵 金田一耕助 本陣殺人事件』についてです。

発端

昨年の冬、岡山県に住む親戚のおじさんが亡くなりました。結婚したことで手に入れたご縁です。もともと僕にとって岡山は、金田一耕助の事件簿でも登場する有名な舞台、いわば憧れの土地。いつかは訪れてみたいってずっと思ってました。

とはいえ、関東に住む者としては、なかなかの距離感。行きたいけど行けなかった。

2018年。
西日本豪雨による災害があった年、大変な被害があった岡山県で開催されると知った「千金」

※千金=「1000人の金田一耕助」という毎年岡山県倉敷市でおこなわれているコスプレイベントのこと。

が開催されると聞き、応援の意味も込めて初の岡山へ向かいました。そのとき大変お世話になったのが、岡山県津山市に住むおじさん家族でした。
そしてそのおじさんのお宅で撮影したのが…



朗読劇「廃園の鬼」のチラシに採用されました。

僕にとっての岡山のおじさん。
そのおじさんが亡くなった……報せを聞き、家族でおじさんのいる岡山へ行きました。
日帰りだったのでお通夜までは立ち合えなかったですが、お顔を見ることが出来て、しっかりお礼を言うことが出来ました。棺には「廃園の鬼」のチラシも入れさせてもらいました。


帰りの道中、ふと考えていたことがありました。
金田一耕助の事件簿で、岡山のおじさんが登場する作品を回路Rでやりたいなあ。って。

年末、回路Rの企画会議。

普段、会議の場で企画についてはあまり積極的発言はしてきませんでした。でもそのときは違いました。
劇団設立15周年の年、記念に「本陣殺人事件」をやりたい。劇団員へその想いを伝えました。

そこからはいろいろな権利関係の話を団長にすすめてもらい、今年3月、オフィシャルで上演許可をいただき、『廃園の鬼』につづく金田一耕助事件簿『本陣殺人事件』の上演が決定しました。

アニバーサリーイヤーであり、僕に数々の探偵役を任せてくれている劇団回路Rへの感謝もあり、岡山のおじさんへの感謝もあって、特に大切な作品にしたいという想いが詰まってます。
今回の作品は舞台ではなく朗読です。
ただし、生配信です。
まだまだコロナ禍で、思うようにはいかないことばかりです。でも気持ちは前向きです。
横溝正史先生が「さぁ、これからだ!」と思った気持ちのように新たな気持ちで突き進みます。

来年こそは舞台が上演出来るように、祈りと共に、今回の朗読劇も大成功させたい所存です。
すでに配信チケットを購入していただいている皆様、本当にありがとうございます。劇団員の勇気になっています。
配信というカタチですが、回路Rのアニバーサリーを一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。

そして、現在鋭意稽古中です。
チラシも気合い入ってます。


本番まで1ヶ月を切りました。
髪の毛はやっぱり切りません…いや、少しすいてもらうか…冬の設定なのに独りで汗ダラダラかいてそう………。
これぞ迷探偵。
ではなく、名探偵 金田一耕助、夢のステージを駆け抜けます!あ、でもそんなに動きません、朗読なので。
てなわけで、8月12日(金)夜は是非とも生で。
そしてアーカイブもご覧くださいませ。
でわでわ!!