切り込み隊長、回路R森本です。
午前中我孫子で朗読教室やって、只今草加に移動中。
昨日は『赤毛のアン』に絡めて日下部新の事を書いたから、また『美女と殺人鬼~DEEP RED INFERNO~』の美女たちの話に戻ります…
って、今まで『美女と殺人鬼~DEEP RED INFERNO~』の美女たちの話を書いてたんかい!(笑)
そうなんです。
今回の公演のキャッチコピーのひとつは『少女が大人への階段を登るとき、大人の女性の悲しみと汚れた世界を垣間見る…』なので、主人公は女性!!
テルも久保老人も夜の黒豹も文治屋も永作監督もごめんなさい(笑)
テルとの淡い恋の行方が気になる、純情可憐ながら芯のしっかりした少女、スコ(とその姉良子)。
女たちを地獄につなぎ止めている足かせをはずそうと、大胆な行動に出た、碧。
トップアイドルから、暗黒街の帝王・夜の黒豹の愛人に堕ちた、いつも猫を抱いて鉛色の海を見つめるような暗い目をした女、理子。
彼女たち物語の核となる女性だけでなく…
どんな窮地に陥ろうとも、決してあきらめずあがき続ける女、千久。
超性格悪いけど、霊能力者としての悲しみを背負い、女としての可愛さも持ちながら、やっぱり性格の悪い女(笑)、天鈴。
女性管理職として組織内での風当たりの強さを真正面から受け止めながら、チームを率いる強さと、チームへの母性愛的な優しさを併せ持つ(まあ実際物語の中では書かれてませんが。笑)、ボス。
天然でオッチョコチョイなムードメーカーだけど、独りきりになると、自分には刑事の適性がないのではと悩み、それでもやるっきゃないと失敗を恐れず必死に頑張る(まあ実際物語の中では書かれてませんが。笑)、ウッシー。
彼女たちもまたそれぞれが主人公でした。
最後のひとりは、元ABCガールズで、ダイエットエクササイズのインストラクターに転身成功かのように見えながら、実は地獄の足かせがしっかり食い込んで、自殺直前まで追い込まれている、兼子絵里。
演じたのは高松亜由ちゃん。
日下部ちゃん降板で役を大幅に書き換え、ほんのちょい役のつもりで亜由ちゃんには声をかけたんですが…
書き進めていくうちに、あらためて出番が増え、久保銀造老探偵が事件にかかわる原動力となる、重要なキャラクターに生まれ変わった兼子絵里。
老探偵との公園シーン、電話のシーン、踏切のシーン、殺人ビデオのシーン、クライマックスからエンディングにかけてのシーン…
亜由ちゃんは健闘してくれました!!
おかげさまで今回もまた、全員野球、全員に見せ場のあるミステリーが出来ましたよ。
画像は、稽古中のサプライズバースデーで、ケーキと記念写真を撮る亜由ちゃん。