【切り込み隊長です】演劇レーベルボータンツの『Lust-色欲-』を観てきました。 | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

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七つの大罪シリーズは、演劇レーベルボータンツが2006年から取り組んでいる、いわゆる七つの大罪をモチーフとした全7話のハイパークライムサスペンス。

昨年はエピソード4『Greed-貪欲-』5『Gluttony-暴食-』が連続上演されている(9/28&10/4のブログ参照)

今回観た『Lust-色欲-』は、エピソード1の再演だが、4と5で変更された新キャストの流れでのリメイクで、作・演出のはなださとし氏は当日パンフでこう語っている…

「違法ドラッグエンジェルバイト(天使のひと噛み)を中心に展開するハイパークライムサスペンスはこのようにして幕を開けたわけだ。初めて観劇する方にはもちろん、初演をご覧になったコアなお客様にも十分に楽しんでいただけるよう、リミッターを解除し、暴走気味に作り込んだ」



とゆーわけで…

いや~、面白かった!!

導入部からオープニングタイトル映像までで、期待感煽る煽る(笑)

以後、専門用語がバシバシ飛び交うアップテンポで圧倒的なセリフの洪水は現代の小栗虫太郎か!?(笑)

音、光、映像がカッコ良く絡んで、これはもう、映画と演劇のいいとこ取りしたエンターテイメントだ!!



キャストもいい。

主人公の麻薬取締部捜査官を演じる木村淳のカッコイイこと!
時々砕けて人間味が溢れる絶妙な役作りが、カッコ良さを引き立てる。

デートクラブで働く少女を演じるたにざわすみえの性悪ギャルっぷりを見よ!(笑)
10年ぶりのボータンツ復帰らしいが、堂々とした演技と放たれるオーラは、10年間ずっとボータンツで主役やってきましたから!みたいなふてぶてしさ!!(笑)
でも、泣けるんだよなぁ…最高!!

捜査官を演じる眞千子と市川好美も好演。
主人公と良いチームワークを見せていて、こういった部分をきちんと出来る存在が重要。

潜入捜査官を演じる嶋田貴秀の壊れっぷりの見事さ!

行方不明の少女を演じる久保田寛子のある意味壊れっぷりの見事さ!

薬物鑑定官を演じる酒田恵美子のクールな演技にしびれ…

ヒロインの少女を演じる市川麻美に癒やされ…

女警視正役の羽鳥友子の演技にほれぼれし…

刑事役の高橋座長の演技にはらはら…こりゃ失礼(笑)



12月に日暮里のd-倉庫で上演されるエピソード0『Putumayo-プトゥマヨ-』に対する期待感が否が応でも増すってもんだ。