こんにちは、蓮です(^^)/
長文になります。


突然ですが、9月に手術が決定しました。

色々あって相当難航しましたが
今日の通院と身体検査で
正式に手術ができることに決まりました。

9月18日に入院
19日の朝に手術になる予定です。

9月はすでにイベントが2つありますが
楽しいイベントで元気をもらってから
手術に臨めるのが幸いです。



そして、その手術で
私は月経・月経関係の薬を卒業します。

いつかは正直に本当のことを伝えたくて
やっと、この言葉を使う日が来ました。

ここから先は
私の学生時代から現在までの
月経事情の話になります。

ジェンダーや子宮の話が絡むので
しんどい方はスルーしてください。



ピンクハート 流れ星 ハート



私は戸籍上は女性のXジェンダーで
それは自覚後から変わりありませんが
Xジェンダーの自覚より前から
強く長い月経痛にずっと悩んでいました。

タイミングが難しく
なかなかお伝えできなかったのですが
現時点で、私には子宮があります。
薬を飲んでいなければ、月経もあります。

私が受けるのは子宮・卵管摘出手術です。
月経困難症で投薬が限界な場合の
最終手段です。


12歳(中1)の6月
体が小さく二次性徴がほとんどないまま
バランス悪く
月経だけが早く始まってしまいました。

私は発達障害グレーゾーンのため
それが成長のバランスの悪さに
絡んでいる可能性があると聞きました。
27歳の今も
小学生高学年〜中学生くらいの体型です。

自分にはないと思っていた月経が
しかも早く始まったことに
Xジェンダーの自覚がないにも関わらず
強いショックを受けました。
母もびっくりでした。


学校の授業で月経のことを習って
自分には耐え難いことだろうと
薄々感じていましたが
予想より悪い形で
それをはるかに上回りました。

初潮以降の月経で
毎月、強く長い月経痛
その二次障害で常時体調不良と精神症状
元々ある感覚過敏に悩まされました。

薬の効かない腹痛と下痢
倒れるほどの貧血
予測不能な周期で毎回9〜10日続く月経
体調が悪くても座りづらく寝込めない
(起きて立っていたほうが不快感がマシ)

月経前後も症状があり
月の半分以上は体調不良で
体力が戻るのを待たずに次の月経が来る

血液やナプキン、においなど
過敏体質には耐え難い苦痛

月経を止められない自分への自己嫌悪
家族に知られたくないストレスで
(我が家は5人家族、母以外はみんな男性)
精神症状の二次障害…

常に疲れている状態になり
中2に上がる頃には
体調の良い日はありませんでした。

現在も子宮ありの状態で薬をやめると
このような形の月経が来てしまうので
手術まで、薬は欠かせません。


中学時代はこれが病的とは知らず
単に体力がない、過敏体質なだけだと
私も母もそう思い込んでいました。

※父と弟には言えなかったので
病気と分かってからも
しばらくは体力がないことにしていました。



高校2年生の頃、初めて
この状態は病気かもしれないと知って
当時の心療内科の先生に伝えると
月経を減らす薬を教えてくれました。

いつでも産婦人科を紹介できると
先生は言ってくれたのですが…
産婦人科 月経を理由に投薬
とハードルが高く、1度お断りしました。


しかし、その日から間もなく
ついに出先で倒れ救急車を呼ばれてしまい
救急隊員の質問で嫌な思いをしたり
自分の体調に恐怖を覚えたこともあり
急きょ、産婦人科を紹介してもらいました。

見通しの立たないことが辛いので
見通しのない投薬は断っていたのですが
投薬以外の選択肢はありませんでした。

それが高3の終わり頃で
私が19歳になる直前でした。


オカメインコ セキセイインコ黃 セキセイインコ青


そして薬を変えながら
現在、投薬9年目です。

薬に対して過敏体質で
副作用による不調が
明らかに表れているにも関わらず
投薬前よりマシ、という時点で
投薬に限界があると感じました。


私が20代であること

月経困難症以外の決定的な病気が
見つからなかったこと

Xジェンダーと発達障害グレーの合併

FTMではなくXジェンダーであること

病院がコロナで騒いでしまったうえに
私がマスク困難体質なこと …など

悪い条件が重なり
先生も頭を抱えてしまい
他のメンタルクリニックも紹介してもらい

(その流れで良い先生が見つかって
前の心療内科の先生が引退されてから
その先生にお世話になっています)

8ヶ月前
紹介された病院で1度決定した手術が
病院の連携不足で
直前で白紙にされるという
かなりまずそうな事件もありましたが
何とか決まりました。

手術の正式決定までに10年かかりました。
本当に長かったです。



私はコロナうつの期間が4年ほどあり
当時はジェンダー治療も
マスク困難者の入院も絶望的で
本当に全てが危なかったのですが
来月、ちゃんと手術を受けてきます。



高3当時の状況から
婦人科系疾患という扱いで
治療を始める形になったので

Xジェンダーである私が
ジェンダー治療という形では
手術できないのが少し悔しいですが
こればかりは、やむを得ません。
体調が最優先です。




強く長い月経痛
後に月経困難症と分かり
そして投薬治療開始…

荒れた海をずっと渡り続けたような
そんな15年間でした。


月経のことで
辛いことも傷ついたことも
たくさんありますし
その記憶は変えられません。

でも、子宮があったことで
女性の月経や、月経痛の強い人の大変さ
FTM・FTX当事者さんの月経の苦痛などを
直接知ることができたのは
紛れもない事実です。


私はスムーズにいけば
来月で月経と投薬を卒業しますが
15年間の大変だった経験も
手術決定までに10年かかったことも
無駄ではないと思っています。

女性・トランスジェンダーの
それぞれの月経の大変さを
身を以て知ることができましたし
10年たったことで
手術の技術も上がっていると思います。


9月に手術を受けて
痛みともちゃんと闘って
元気になって帰ってくること。

それが卒業のための最終決戦であり
私が術後に元気になることが
心配している家族が
最も安心できる方法です。

あと1ヶ月
最終決戦に備えて頑張ります!



術後の歌はいつから可能? 海里 蓮