農業とは、
菌と虫との闘いである
考えてみれば、その通り
更に、お水が~肥料が~とか・・・草が~などなど
何気なく買って食べている物の背景に
膨大な手間がある
作るより、買う方が安い
ほんのチョット、お手伝いするだけでも
エライこっちゃと思うんですもの
菌とか虫とかと戦うために使われるようになった農薬
虫が死んじゃうんだよなぁ
農薬が、身体に良いわけないよなぁ
私達がお店で簡単に野菜や果物を手に入れることができるのは、
生きるか死ぬかで取り組んできた方たちがいたからだ
ミカン一つとっても
昔は害虫駆除の時に、年に数件は事故があった・・・
そう、亡くなる人がいたのだ
ウチの父は、大長ミカンの島の出身
ミカンが有名で、
昔は島の山はキレイに段々のミカン畑だった
島は、ミカンで潤った頃があったのだ
ちなみに、おばあちゃんが、ミカンをよく送ってくれてので
我が家では、ミカンを「買う」という概念が無かった・・・
庭にも色んな雑柑が植えてあったが
温州ミカンは無かったから
考えてみたら、おばあちゃんは近所の農家さんから
買って送ってくれてたってことだけど・・・・
さてさて、昔々
ミカン農家さんでは、カイガラムシの駆除に
青酸カリを使用していました
青酸ガスによる燻蒸・・・
ミカンの木を油紙ですっぽり覆う
その中で、濃硫酸を入れたバケツに
青酸カリを投入・・・
青酸ガスを発生させて燻蒸するのだ
ウッカリ逃げ遅れると
一息であの世に・・・・
まあ、すごい時代だとも言えるし
それほど、害虫への対策は大変だったという事でもある
そんなわけで、
ミカン農家の軒先には、青酸カリが入ったツボが普通に置いてあった
祖父は島で医者をしていましたが
「触った後に、絶対に舐めるなよ、死ぬる。」
と、子供たちに教えておりました。
父曰く
独特のニオイがする(アーモンド臭とはよく聞きますが)
白いキラキラした粉だったそうで
触ると
指先にさかむけが有ったりしたら
チリチリしたのを覚えとる
オヤジに言い聞かされとったから
子供心に、本当に気を付けとったよ・・・
・・・守ったチチ、エライ・・・
わしが高校生の時に、
学校の敷地から掘り起こされたツボを開けたら
白い粉が入ってて
先生が、何だろうかといったから
「こりゃ~、青酸カリじゃ」って教えたら
ビックリしとった
直ぐに分かる、独特なニオイがするけん
あのあと、あれどうしたんかのう
と、笑って教えてくれました。
さて、昔はどこにでもあった
青酸カリ・・・・
触ったことのある父は、
子供の頃に、活用したそうで・・
本当の禁じられた遊びって、こういう事よね・・・
という内容でした、が、その話はまた後日
ポーレットの十字架集めて回る話なんてカワイイもんです
そもそも、今どきの人は「禁じられた遊び(」映画)を知らないかぁ
とにかく、農作物を作ることは
命がけだったわけです
・・・今は、安全に使えるようになったと言いつつ
進歩した農薬を使うことは
遅効性の毒に変わっただけじゃないかと、シミジミ考えてしまいます