「あの時間帯のあの局面であそこに走りこんでいた勇人をなぜ褒めてやらないんだ
(イビチャオシム)」
偉人(科学者)といわれている人たちには共通の特徴がある。
ニュートン、アインシュタイン、エジソン、いずれも恵まれた才能がまとわりついた印象がある。
ただし、ニュートンは小さなころ怠け者で注意力散漫と評判の落第生だった。
アインシュタインは5歳ころまで言葉がしゃべれなかった。
エジソンは腐れ脳みそといわれ、小学校を辞めさせられている。
いずれの偉人も一般人より数段劣る。
生まれついての天才児ではなく、子供の時はネガティブな境遇と評価に
包まれていた。
そしてどの偉人もそのネガティブな境遇にポジティブな評価を与えてくれた人がいた。
母親であったり、学校の先生であったり、良心を向けてくれる人との縁に恵まれた。
報われる努力というのは努力の継続に対して動機づけはたやすい。
報われそうもない努力は続けることが難しい。
偉人はそこでためらうことなく努力を続けようとする。
そこが一般の人との大きな違いである。では、その違いがどこで生じるかということが、
学研マンガを含めた伝記を読み解く時の肝になる。
誰もが認める偉大な科学者の本質は、おそらく
劣る自分にポジティブな評価を与えてくれた人に応える優しい心の持ち主だということ。
その心が努力を続ける力になっている。
人間が作ったルール、人間が作った社会、人間が作った生活の中に存在していた
偉大な才能の端緒は、その人に向けられた掛け値なしの良心なのだと思う。