犬の臭覚は、人間の5000倍あるといわれる。ただし、能力があったとしても興味
のあるものにしか強い反応は示さない。
例えば花の匂いにはあまり興味を示さない。

人間は文章を読むときは、自分の興味の方向に沿って行間で想像を働かせなが
ら解釈する。同じ文章でも人によって捉え方が違う。


そこがテレビや映画と違う文章の面白みで、育った環境や生き方で違う感覚を生みお
とせる。
その独特の面白みで、8世紀のころは漢詩が東アジア世界共通の教養であり文化
となっていたほどだ。





子供から大人になるときも文章の捉え方と同様で、同じ出来事を体験しても人により
違う方向に興味を持つ。
偏りはあるにせよ、進路希望が千差万別なのはそのためだ。

一方で、明確な進路の方向性をもつ人間には共通の特徴があるように思える。
明確な思考を持った人間は、その職業そのものよりもその職業をしている「人」の
立ち振る舞いに感銘を受け、その「人」を志している。


もちろん、そうではない場合も多々あると思う。
ただ人は深い思考をする時、自己完結は難しく、自分の価値観を変えてくれるような
他者の存在は大切なはずだ。



ここのところ記録の話題で取りざたされるイチローが野球を好きだった子供のころ、
価値観を与えてくれた人間がいたのではないかと思う。

その人は名が知られていない、社会からも評価されていない、野球にだれよりも
真剣に取り組む人間だったのではないかと感じる。


「僕は人に勝つという価値観では野球をしていない(イチロー)」


こういった人間が頂点になるスポーツは、人を惹きつける大きな力があり、深みがある。




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