旅の朝は朝風呂から…

宿(中村屋)のお風呂は答志島温泉という温泉です。





今朝も独り占め…
大浴場はニ階にあり、港を眺めながらお風呂に入れます。

最高です。

露天風呂

露天風呂からの眺め…

青空も覗いてきました。

食事会場は大浴場の下の一階にあり、ガラス張りとなっているので、眺めがよく、美味しく食事ができます。

朝食です。



小鉢にも海苔の佃煮、答志島のシラス、ひじきと地元の海の幸が並びます。

海苔の佃煮は宿の自家製で、宿の売店で売っていたのでお土産に購入しました。


朝からお刺身…
昨晩はこの三十倍、いやそれ以上お刺身を食べたでしょうか?

それでも食べ飽きることはありません。

アジの干物も地物かな…?

昨日食べた伊勢海老の頭のは入ったお味噌汁
殻を割って取り出した頭の中のミソが美味しかったです。


食後にはこれも答志島産のところてん、しかも女将手作り…


「心太」?
古くから、ところてんには「心太」という漢字が使われていたそうです。

地域によってところてんの食べ方も違うようで…

私の地元名古屋では、押し出して細くしたものを、酢醤油に胡麻をかけて食べていました。

関東もこの酢醤油が一般的だそうです。

一方関西は黒蜜で頂くそうで、宿では黒蜜にきな粉という取り合わせでした。
東海三県と言われますが、私の中でも三重県はどちらかというと関西圏のイメージ…
なるほど食文化を見ても関西よりのようです。

きな粉に黒蜜をかけて出来上がり
きな粉と黒蜜といえば、わらび餅、葛切りでいただきますが、ところてんで頂くと、サッパリして美味しかったです。

昨日紹介し忘れた、答志島トロさわら取扱店の認定証
美味しかったなぁ…

少しずつ青空も広がってきました…

今日はお天気も良さそうです。

宿のご主人による答志島の島内観光バスツアーは10時20分からなので、ロビーでサービスのコーヒーを飲みながら時間を潰します。

ハンモックがあったので…

くつろいでみました。
いい眺めです。
ただハンモックに慣れていないせいか、センターに体が中々合わせられず、思ったほどくつろげませんでした。

宿の外にも出てみます。
宿の玄関横にはハイビスカスが咲いていました。

グーグルレンズで調べると何故か「ブッソウゲ」と出てきます。
調べてみると…
ブッソウゲという名は、扶桑花という読み方がなまったものだそうで、この花の和名とのこと。

ハイビスカスという呼称は、厳密にはフヨウ属(=Hibiscus)のことを指すのですが、この「ブッソウゲ」を指して俗に「ハイビスカス」と呼んでいるそうです。

なるほど…

ロビーには黄色のハイビスカス、いやブッソウゲも…

キレイです

パイナップルまである…

宿の女将さんが、パイナップルを食べた後、切り捨てた上の葉の部分を植えたら根付いて、実がなるようになったそうです。
すごい!


送迎にも使われた車で、島内観光をして頂きました。
1時間の島内観光バスツアーは宿のオプションで一人千円です。

先ずは和具漁港へ…

たくさん並んでいるのは、ワカメの種を育てる小屋だそうです。
サワラとともにワカメも有名な答志島

収穫時期にはこの辺りの一面いっぱいに採れたワカメが並べられるとのこと…



和具漁港の市場を覗いてみます。

しらす漁の船が戻っていましたが、この日は風もあってあまり取れていない様子でした。


セリが始まります。

仲買人の腕の見せ所です。


次に島の神社を案内してもらいます。

美多羅志神社(みたらし神社)
残念ながら、みたらしは売っていません。

この神社は伊勢神宮と同じで、式年遷宮が行われるそうで、こちらが前回の寄付者の芳名

その時の式年遷宮毎に建てられる石碑、当然昔のもの並んでいます。

同じくこちらも…

拝殿です。

拝殿の中には白い石が敷き詰められています。
この石、島の子供の初宮参りの際、海岸で12個拾ってお参りするそうで、言わば島で生まれた子供の数だけあるそうです。

当然、宿の主が生まれたときの石も、何処かにあるとのこと…。


拝殿の先には本殿があります。
島の人は皆さん、石が敷き詰められた手前で靴を脱ぎ、ゴザで正座して参るそうで、私も靴を脱いで足つぼを刺激されながらお参りしました。

拝殿には水の神である、龍が掲げてありましたが、神社の中にも龍がいるとのこと…

この写真の中にいます、分かりますか?

分かりますか?

目と口、頭の角、ヒゲ…
島の方も下ばかり見ていて長く気づかず、新聞に写真が載って皆さん見に来られたそうです。


神社のお隣にはお寺があります。
潮音寺
宿のご主人が、ここに安置されている千年以上前の観音様が凄いと…
3体ある観音様の中で、1体の観音様の表情が変わるとのこと…

これを見つけたのは、宿に撮影のため長期間泊まっていた芸能人の白石美帆さんで、島内を案内をした際に仏像に興味のある白石さんが「昔の見方(照明がない状態で)で仏像が見たい」とおっしゃり…照観音様の上にある照明を消すと、観音様の表情が変わって見えることが分かっそうです。


「白石美帆 仏像」で検索したら当時の記事が出てきました、ご紹介します。

「にらみ」「なごみ」明かりで一変 ありがた~い聖観音像 三重・鳥羽の潮音寺


明るさによって表情が一変する仏像が、三重県鳥羽市の離島・答志島の潮音寺(ちょうおんじ)にまつられ、参拝に訪れた島民らを驚かせている。 境内の観音堂に安置された3体の聖(しょう)観音像のうち中央の仏像。明かりをつけると、きりっとした顔つきで下をにらんでいるが、室内の自然光に戻すと正面を向いた穏やかな表情に変わる。

島内で旅館を経営する中村久弘さん(66)によると、この変化に気付いたのは7年前。テレビドラマの撮影で投宿していた女優の白石美帆さんに同行し潮音寺を訪れた。仏像の拝観が趣味という白石さんは「制作された昔のように自然の光で見たいので、電気を消して」と要望。明かりを消すと中央の聖観音像の表情が一変したという。


白石美帆さん、凄い!


神社の横で、宿のご主人が木の葉っぱを取って、千切って手のひらに載せてくれました。
柑橘系の香りがします。

この木です。

よく見ると小さな実がなっています。

ヤマトタチバナ
日本固有種と推定されていて、答志島 桃取地区に原種があり、三重県の指定天然記念物になっています。鳥羽の「市木」

日本のミカンの原種とか…


答志漁港へ向かいます。
手前の高台からは

写真右側、小さな三角形をした島が神島、三島由紀夫の潮騒の舞台です。



答志には2つの港があって、こちらは大答志魚港にあるしらす専門の市場
(写っているのは島内観光の案内をしてくれた、中村屋のご主人)

「しらす」は鮮度が命のため…氷が沢山入っています。

新鮮なしらす

ご厚意で、つまみ食いさせてもらいました。
プリプリ…シャキシャキで、超新鮮で美味しかったです!

生しらす丼にしたら、さぞかし美味しいことでしょう。


ご主人が「風が一番強いところにご案内します」と…

答志地区の先にある、観音崎へ…。

左手、伊勢湾側から強風が吹き付けます。

大中山島

よく見ると、島の木々が風で右に傾いています。

島の右側は太平洋、こちらは穏やかです。



先には神島…
神島は鳥羽から遠いことが、よくわかります。


答志地区のもう一つの市場は答志魚港にあります。
立派な建物で、三重県の魚の1/3はここで水揚げされるとか。
建物が立派なだけでなく、衛生管理も徹底されていて、見学するにも記名してたあと、帽子を被り、足を消毒してから市場内に入ります。

水槽がズラリと並ぶ市場

水槽の中には…

ワラサ(ブリの子供)

アジ

車エビ

何エビだったかな…?

などなど…


市場前の港の桟橋には、何やら群れています…

カモメです。
宿のご主人もスマホで写真を撮っていました。

島内観光ツアーの道中、島の暮らしの様子も聞くことができて、本当に充実した時間を過ごすことが出来ました。

案内してくれた、宿の中村屋のご主人に大変感謝いたします。

答志港に戻ります。



港から見た中村屋(山の中腹にある白い大きな建物)

帰りの船は12時発
行きは18分、帰りは15分。
この差は潮の流れによるものだそうです。

鳥羽までの定期船は片道550円

港に置いてあったパンフレット
答志島は寝屋子の島です。
宿のご主人も当然子供の頃、寝屋子を体験されたそうで、6畳に8人寝ていてとか…



帰りの船が来ました。

行きと同じ船です。

新型船のキレイな船内の様子。

鳥羽に戻りました…
お昼ごはんの時間です。

昨日お昼を食べた鳥羽一番街とは反対側、線路を渡った鳥羽市街で今日はランチを…

近鉄の線路をくぐる地下道には鳥羽城の復元図がありました。
長崎の出島の様なお城があったのですね。

ランチはイタリアレストラン

クッカーニャ 鳥羽店


2階に案内されます

パスタを注文

セットの前菜

そしてパン

注文したパスタは「ホタテとアオサのクリームソース(生パスタ)」
冬場は牡蠣バージョンもあるようですが、まだシーズン前のようでした。

ランチを食べながら、次なる目的地、イルカ島への船の時間を調べていると…
「強風のためイルカ島は午後から休園、鳥羽湾遊覧船も14時30分をもって運休」のお知らせが…

げ〜!
イルカ島に行けないなんて…
トホホです。

3施設まわれる、お得な鳥羽まるみえパスポートがお得でなくなってしまいました。

慌てる乞食は貰いが少ない、とはこのことを言うのでしょうか?

でもなぁ、鳥羽湾巡りの遊覧船には乗れるぞ…
とりあえず船だけにも乗れれば、もとをとった気分…


船着き場に向かいます。

係員「揺れますよ!」
大丈夫、昨日定期船で揺れには慣れてるから…

定期船とは違って、豪華な船内




お客さんもほとんどいません。


凄い波しぶき!
ヘッチャラです。

一応、イルカ島に立ち寄ります。

上陸することなく、さよなら~

白波が立つ中の鳥羽湾巡り…
もちろんヘッチャラです。

うねる海面も…
もちろんヘッチャラです。

そんな航海を楽しんで、鳥羽に戻ります。

この後行くミキモト真珠島を撮ったのですが、窓が海水の飛沫で曇っています。
ピンボケではありません、荒れた航海の後の窓の外…
もちろんヘッチャラです。

気を取り直して、ミキモト真珠島へ向かいます。

外は強風ですが、島へ渡る橋はガラス張りの通路となっており快適。
その通路には地元の小学生の絵が下げられています。

みんな上手に書けていますよ!

通路の右手は鳥羽水族館
随分と横に長い建物です。
館内広いはずだわ!

左手は鳥羽湾巡りの遊覧船
最終便に乗られる方、良い航海を…

真珠島の島内











14時30分から海女の作業実演があります。
ただしこの日は強風のため海女スタンド前ではなく、波の静かな別の場所で行われました。

海女の実演の始まりです。
海女さんたち手を振ってくれています。

寒くはないかな?

実演中、伊勢湾フェリーが入港してきました。








伊勢湾フェリーと海女、凄い光景です。


何が採れてのでしょうか…

やはり、磯船のほうが風情があります。





実演が終わりました。
最後も手を振ってお別れです。

お疲れ様でした。

島内の真珠博物館へ…



昔は作業の実演をしていた記憶がありますが、今は全て映像で紹介しています。

博物館2階にあるロビーからの黒松越しの海の眺めが素敵でした。





真珠の販売所は、値札をちらっと見て素通り…

桁が一つ違います。

御木本幸吉記念館にも立ち寄って、御木本幸吉の生いたちから、成功するまでを学びました。

佐田浜の駐車場に戻ります。

その駐車場の脇にあるのが鳥羽マルシェ
レストランやお土産を売っているのですが、本日定休日。

そうなれば、鳥羽一番街へ

2階のお土産売り場は充実しています。

私の食べてみてのおすすめは、マドレーヌ
塩キャメル味は限定品で、とっても美味しかったです。

パッケージも可愛らしい…。

時間があったので地元のスーパーに寄ってました。

三重県といえば「ぎゅーとら」

家で塩焼きにするサワラと

答志島のしらす、ちりめんの佃煮

てこね寿司を
購入しました。

ぎゅーとらのてこね寿司は先日テレビでも紹介されていたんですよね…

同じくテレビで紹介されていたのが、伊勢の家庭では自宅でてこね寿司を作るため、スーパーでは冷凍のカツオの塊が売られているそう…

売っていました。

旅行先のスーパーマーケットに寄って、地元の美味しいものを安く手に入れる…
これ、私の密かな楽しみであります。

夕飯は帰りの途中、松阪ICで降りて食べることに…

昨年も訪れたとり焼き「新家」

精肉店が営む、鶏焼肉屋です。

若鶏とクビ…
クビは去年売り切れだったんだよね…
今まで食べたことのないコリコリした歯応えある食感で、とても美味しかったす。

砂肝を注文





半分食べかけですが、野菜スープ。
鶏肉とキャベツたっぷりでこれも美味しい…

3人お腹いっぱい食べても5千円、鶏だけにお安いですね。

家へ帰ってブログを書き始めたものの、疲れてうたた寝…
今回も二日がかりとなりました。

それにしても、ちょ〜長いブログとなってしまいました。

読んてくださる方も、二日がかりでゆっくりお読みください。(笑)