2月1日、能登半島地震から1ヶ月が経ちました。
元旦の早朝、熱田神宮での初詣で昨年の無事を感謝し、今年も平穏無事であることを願った数時間後、まさか能登半島で大地震が起こるなんて…
日に日に明らかになる被災地の惨状、思うように進まない救助、復旧活動に心を痛めます。
大学生時代を富山県で過ごした私にとってはなおのこと…。
今は能登の皆さんに、一日でも早い平穏な日常がが戻ることを、遠くで見守るしかありません。
そんな思いもあって、再詣なんて言葉があるのかと思いながらも…
能登半島地震からの復興を祈願するために、再度熱田神宮を参拝することにしました。
能登半島地震の復興祈願のため、今回は熱田神宮境内にある本宮のほか、祀られている別宮(一社)、摂社(八社)、末社(十九社)、全てをお参りします。
スポーツクラブのアクアビクスで体を動かした後、熱田神宮へ向かいます。
クラブの前の19号線を南へ…1キロ、10分弱歩くと…
というか、既にジム前の西高蔵の交差点から国道の先には熱田の杜が見えています。
交差点近く、道路に面した場所にあるのが、最初の摂社
摂社① 下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)
旅行安全の神様ですが、能登半島地震からの復興を祈願します。
調べてみると上知我麻神社は「熱田七社」に数えられているとのこと
熱田七社とは…
熱田神宮とその別宮・境内外摂社の計七社の総称で
・熱田神宮
・別宮 八剣宮
(境内摂社)
・上知我麻神社
・下知我麻神社
・日割御子神社
(境外摂社)
・高座結御子神社
・氷上姉子神社
西門を入るとすぐ左手には
末社① 菅原社(すがわらしゃ)
菅原道真を祭っているだけあって、小さなお社ですが合格祈願の絵馬が沢山かかっています。
もちろんここでも、能登半島地震からの復興を祈願。
本宮は最後にお参りすることにして、くさなぎ広場を通って南門へ向かいます。
くさなぎ広場にある、東屋の屋根の苔が素敵です。
広場内にある、宮きしめんを食べたかったのですが、先ずはお参りをすませてから…、
お預けとします。
公園内ではまだ四季桜が咲いていました。
サザンカも…
水仙も咲いています。
熱田神宮の名所も紹介しましょう。
くさなぎ広場の横にあるのが
二十五丁橋
その先には熱田神宮には似つかわしくないような像が…
眼鏡之碑
眼鏡業を営む有志が奉納した石碑だそうです。
南門に到着しました。
南門の大鳥居を入って左手、鳥居の先にあるのが…
その前に手水舎で清めます。
別宮 八剣宮(べつぐう はっけんぐう)
元明天皇の和銅元年(708)、宝剣を新たに鋳造し創祀するために建てられました。
本宮と同じ熱田大神を主祭神とし、相殿で天照大神、素盞嗚尊、日本武尊、建稲種命を祀っています。
建築様式をはじめ、年間の祭典、神事にいたるまで全て本宮に準じて執り行われます。
神聖な場所のため、撮影が許されているのは本宮と同じ石段の手前まで。
恥ずかしながら、今までこの別宮にお参りしたことがありませんでした。
摂社② 上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
能登の受験生の皆さんにも、「サクラ咲く」の吉報が届きますように…
震災がらの復興と合わせて、震災にあった受験生全員が実力を発揮できて、志望校に合格できますようにと祈願します。
上知我麻神社の右手にあるのが
末社② 大国主社(だいこくぬししゃ)
七福神の「大黒さま(大国主命)」
左手にあるのが
末社③ 事代主社(ことしろぬししゃ)
七福神の「恵比寿さま(事大主命)」をお祀りしています。
南門に戻って、参道と並行する通りにある神様をお参りしていきます。
ここにも沢山の神様が祀られているのですが、恥ずかしながら別宮と同じく、今回初めてお参りしました。
摂社③ 日割御子神社(ひさきみこじんじゃ)
熱田七社のうちの一社
摂社⑤ 南新宮社(みなみしんぐうしゃ)
熱田神宮で唯一の朱塗りの社殿。
疫病退散を願う「京都祇園まつり」で有名な八坂神社の御祭神と同じ素盞嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りしています。
南新宮社のお隣にも末社が二社ありました。
若い方達もお参りしていました、感心します。
末社④ 八子社(やこのやしろ)
祭神として五男三女神を祀られています。
小さなお社は小祠(しょうし)と呼ぶそうです。
末社⑤ 曽志茂利社(そしもりのやしろ)
末社⑥ 楠之御前社(くすのみまえしゃ)
小鳥居に干支や氏名を書いていて奉献すると願い事が成就するとのこと…
沢山の小鳥居が置かれていました。
このお社には社殿がなく、名前の由来する楠の神木が祀られています。
名所
清雪門
末社⑦ 徹社(とおすのやしろ)
祭神は天照大神の和魂(にぎみたま)
神様には荒魂(あらみたま)と和魂の両面があるとされ、
和魂は神様のおやさしい、温和な霊力を示し、
荒魂は勇猛さの反面、粗野で時には人に祟りを、及ぼすような霊力であり、神の怒りを示しているとも言われるそうです。
名所
佐久間燈籠
文化殿(宝物館)の前を抜けると…
末社⑧〜⑬ 六末社(ろくまっしゃ)
六つの小祠が並んでいます。
末社⑧ 日長神社(ひながじんじゃ)
末社⑨ 素戔嗚神社(すさのおじんしゃ)
末社⑩ 水向神社(みかじんじゃ)
末社⑪ 今彦神社(いまひこじんじゃ
)
末社⑫ 姉子神社(あねごじんじゃ)
末社⑬ 乙子神社(おとごじんじゃ)
六末社のお隣りにあるのが社殿のない神社
末社⑭ 内天神社(うちてんじんしゃ)
御祭神 は少彦名命
末社⑮ 大幸田神社(おおさきだじんじゃ)
御祭神は五穀をはじめ食物を司る宇迦之御魂神
名所
信長塀
末社⑯ 東八百萬社(ひがしやおよろずしゃ)
熱田神宮より東の全ての神様がお祀りされています。
本宮手前の鳥居までたどり着きました。
本宮は一番最後にして、
その前に、神楽殿の脇にある…
「こころの小径」にある摂末社を参ります。
神楽殿東、これより先は熱田神宮でも最も神聖な場所であるため、写真撮影は禁止されています。
神楽殿東から順に
摂社⑥ 龍神社(りゅうじんしゃ)
吉備武彦命と大伴武日命をお祀りしている。
摂社⑦ 御田神社(みたじんじゃ)
五穀豊穣の守護神「大年神」をお祀りしている。
土用殿(どようでん)
明治26年の本殿改造まで草薙神剣を奉安していました。
末社⑱ 清水社(しみずしゃ)
御祭神は水をつかさどる罔象女神をお祀りしている。
社殿の奥に水が湧いており、俗に「お清水さま」と呼ばれ、その水で眼を洗えば眼が良くなり、肌を洗えば肌がきれいになるという信仰があります。
残すところは最後の摂末社、
摂社⑧ 一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)
しかし清水社を過ぎたら、何と通行止めの札が…
これより先は9時から16時までしか通れないとのこと…
神様もお休みになる時間です。
時計を見ると16時13分、熱田神宮境内を歩き始めて、小一時間経っていました。
不覚にも…と言うか、これも私の不徳の致すところでしょうか?
それにしてもよく歩いたなぁ…
残念ながら、熱田神宮で最も神聖な場所として本宮北西に鎮座している、一之御前神社までお参りすることができませんでした。
一之御前神社は本宮の御祭神「熱田大神」の荒魂をお祀りしています。
天照大神の和魂、荒魂でお話しましたが、「荒魂」とは激しく動的な事象を生み出す神霊をいい、勇敢さ・進取の象徴ともなるそうで、熱田神宮でこれが祀られる由縁も、伊勢神宮に荒祭宮があることと同義とされているとのことでした。
最後にお参りしたのは、
本宮
能登半島で避難所生活をされている方のご苦労を思うと、温かい宮きしめん一杯がとても有難く感じます。
今は何もできなくて申し訳ありません。
熱田神宮の全ての神様に能登半島地震からの復興を祈願する、に合わせて何かしらのお役に立てれば…と、早々災害ボランティア団体に寄付を…
被災地の皆さんのご安全と共に、ボランティアで活動される方々のご安全もお祈りします。
熱田神宮に再びお参りを済ませたのと、4日かけてやっとブログが書き上げたことに、私自身少しホッとすることができました。
尚、始めに熱田神宮境内にある本宮のほか、祀られている別宮(一社)、摂社(八社)、末社(十九社)、全てをお参りします。
と書きましたがお参りした末社は⑱まで…
参り忘れがあったのかと調べたら
末社⑲ 影向間社(ようごのましゃ)は熱田神宮のご神体(草薙剣)を万一の時に退避させるための場所でかつて熱田神宮の西にあったそうで、今は跡だけが残されているとのことでした。