立冬を過ぎた今週、名古屋でも日中の空気がひんやりしだして、秋を感じられるようになってきました。

残り少ない秋を楽しまなくては…

先ずは芸術の秋→演劇鑑賞という訳で、11/11(土)に東海市芸術劇場大ホールで上演される「My Boy Jack」を観に行くことにしました。
思いつたのが5日前の今週月曜日だったのでネットでチケットを購入するも、後ろの席だろうなと不安な気持ちでコンビニでチケットを発券…。

端のブロックながら前から9列目と良席でした。

LUCKY!

言い忘れました、
私の好きな女優…
実は倉科カナです。

楽しみ、楽しみ…


13時開演だったので午前中はスポーツクラブのアクアビクスで汗を流し、お昼ごはんは神宮前駅の博多ラーメン「ほんじん」へ

博多MAX

麺の硬さナミを注文します。

さすがMAXだけあって豪勢。

前回もらった次回サービス券で替え玉も頂きました。
お腹いっぱいになりました。

早起きしてアクアビクスで運動、そして満腹、眠くなりそう…

そんな不安を抱えながら、劇場に向かいます。

本日の会場は初めて訪れる東海市にある東海市芸術劇場です。

名鉄電車の太田川駅の向かい

ユウナル東海内にあります。


3階、4階部が大ホールとなっているようで…


4階の入口から客席を覗くと
とても立派な劇場でした。

名鉄ホール、中日新聞劇場が閉館して名古屋は慢性的な劇場不足となっており、演劇業界は名古屋公演の場所の確保に苦労しているとのこと…

そして仕方なくここ東海市芸術劇場や刈谷市の刈谷芸術文化センター、豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場PLATなどで愛知公演と称して催すことが多くなってきています。

名古屋飛ばしに拍車がかかりかねない状況を少し残念に思うことも…。

この日も千人程入る観客席なのに、前2/3程しかお客を入れないかのような使い方…
名古屋駅前のウインクあいちだったらお客さんもたくさん入っていただろうに…もったいないです。

居眠り防止のために、劇場に入る前にブラックコーヒーを飲んで、客席に座る前にはブラックガムを噛むという念の入れようで臨みます…。


「My Boy Jack」のあらすじを紹介しましょう…
【あらすじ】
激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべしと声高に理想を語る父ラドヤードは、 酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子を、人脈をつかって軍にねじ込む。 母親と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を暮らす。戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。 ハンデがあるにもかかわらず必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征する。 厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。 ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった。

ここで一幕は終わります。

舞台で「突撃」と言ったあと、うとうとしてしまい、明るくなって一幕の終わりに気付きました…。

ブラックコーヒー&ブラックガムの効果なし、トホホ…。

幕間の二十分で眠気を払います。

一幕が家庭、陸軍の入隊試験、戦場の野営地の様子を少しコミカルに演じていたのに対し、

二幕は一変して、物語の確信に迫るシリアスな演技となり、目も覚めました。

戦場で負傷を負って行方不明となった息子の情報を軍関係者から2年も探し求めている家族のもとに、ご家族にお伝えしたいことがあるという男が連れて来られます。

この男こそ指揮官であった息子の最後を知る部下の元兵隊で、PTSD(P心的外傷後ストレス障害)を患いながらも悲惨な戦場の様子や、息子の最後の様子を語ります。

この語る演技が見事…
観客に戦争の恐ろしさが伝わって来るのです。

私の拙い感想ではこの芝居のよさが伝わりにくいので、愛知公演の主催者メーテレに紹介されていたものを…

「My Boy Jack」は、「ジャングル・ブック」などで知られるノーベル文学賞受賞作家、ラドヤード・キプリングが、第一次世界大戦中に書いた詩。戦争に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られています。 その後、名優デイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にはウェストエンドで上演。イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題になりました。
今回演出を務めるのは、戯曲の面白さを最大限に引き出す上村聡史。 上村演出のもと、人脈を使って息子を軍にねじ込む厳格で優しい父を眞島秀和、子どもたちに無償の愛を注ぐ母を倉科カナ、ハンデがあるにも関わらず必死に努力し将校になった息子を前田旺志郎、不安を押し殺しながら日々を暮らす姉を夏子が演じ、時代の波にのまれ息子を戦地に送り出すしかなかった、父の気持ち、息子の気持ち、姉の気持ち、そして母の気持ちを切々と伝えます。

【作】デイヴィッド・ヘイグ 【翻訳】小田島則子 【演出】上村聡史 【出演】眞島秀和 倉科カナ 前田旺志郎 夏子 佐川和正 土屋佑壱 小林大介


ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルの内戦など、TVで戦場の映像が流れるたびに心が痛みます。

「My Boy Jack」は第一次世界大戦時の物語ですが、今に通じるお話でした。

全世界から戦争(争いごと)がなくなりますように…。

毎日願うようにします。

そして観劇前に満腹になるような食事は控えます。