通勤途中の市政資料館、丸い囲いの中の彼岸花が満開になりました。
「ひらひら」で思い出したのが旧かなづかいの「てふてふ」という表記。
なぜ「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」と読むのか?
不思議に思って、調べてみました。
答えは
〈歴史的仮名遣い(旧かなづかい)を現代仮名遣いに変換して読んでいるからだそうです。〉
恥ずかしながら、中学生古典レベルの話だそうで…
歴史的仮名遣い(旧かなづかい)のルール
【基礎】
語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」→「わ・い・う・え・お」
ワ行の「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」
「む」「らむ」「けむ」「なむ」などの「む」→「ん」
「ぢ・づ」→「じ・ず」
「くわ・ぐわ」→「か・が」
「てふてふ」の真相は…
歴史的仮名遣い(旧かなづかい)に「母音の連続は長音化する」というルールがあるからだそうで…。
少し難しいので、調べたサイトから引用させてもらいます。
「母音」は「ボイン」と読みます。具体的には、「a・i・u・e・o」の5文字です。これらが連続すると伸ばす音(長音=「ボール」の「ー」の音)に変化します。
変化する音としては、次の3つを覚えておけばOKです。
au → oː
iu → yuː
eu → yoː
(「ː」は伸ばす音)
具体例として「さうし」を考えてみます。
まずは、「さうし」をローマ字に変換します。
さうし → saushi このローマ字の中に「au」がありますね。
先ほどのルールによると、「au」は「oː」に変化します。
それ以外の部分はそのまま残してくださいね!
さうし → saushi → soːshi → ソーシ
「ソーシ」をひらがなに直すと「そうし」です。
というわけで、「さうし」は「草子(そうし)」であることが判明しました!
「てふてふ」の謎が明らかに!
「さうし」と同様に「てふてふ」も現代仮名遣いに直します。
てふてふ → てうてう まずは、冒頭で紹介したお約束のうち、1を使って「ふ」を「う」に書き換えました。
続いて、「てうてう」をローマ字に変換します。
てうてう → teuteu → tyoːtyoː → チョーチョー → ちょうちょう 「てふてふ」の謎が解明しました!
引用…終わります。
私、国語が苦手でした。特に古典は…(特に高校の古典の先生が…)
今のように楽しみながら勉強できたら、成績も上がったのになぁと…
この歳になっても後悔するものです。(笑)
それでもクロアゲハのおかけで、古典のいい勉強が出来ました。
心がけ次第で、勉強は何時でも、何処でも、出来るものです。
文字疲れしたので、最後は丸い囲いの中の彼岸花か、満開になるまでの様子を紹介します。
10日以上に渡って、彼岸花の成長する様子を、毎日通勤途中に楽しむことがでしました。
彼岸花の観察シリーズはこれにて終了。
新たな小さな秋をみつけることにします。