＊ まなざし ＊

４月17日は、祖父の１３回目の命日。



日本人なのになぜかアイスグレーの瞳で、
映画や政治や雑学や何にでも詳しかった、大好きなお祖父ちゃん。



ひさしぶりにお墓参りに行ってきました。



その日はお昼頃からお天気が不安定で
強めの雨がずっと降っていたのだけれど、
霊園についた途端、空がパァーっと明るくなって陽が差しこみました。
ことばじゃ説明できないものの存在を
信じてたいです。わたしは。



桜の残り香のなか、ひとりせっせとお墓のお掃除をして、
A型で几帳面だった祖父にわたしの掃除の仕方は大雑把すぎて
かなり気になるトコだらけだったと思うけど、
「まあ大目に見てよ」と軽口たたきつつ、いろいろ近況を報告。



良い時間だったな。




「永遠に続くものなんてないんだ」と
昔からわたしは悲観するところがあった。

それは高１で大好きな祖父が亡くなって以来
生と死、というテーマで自分によく降りかかってきたし、
もっと身近だと例えば恋愛でも、付き合い始めから別れる時のことを考えたり、
きっといつか気持ちが冷めてしまった時のために約束なんて嫌いだったし、
自分が生み出す詞曲の多くはそんなことがテーマになってきた。



そこが一気に変わったきっかけは、
やっぱり昨年の震災かなと思います。


悲観してる場合じゃない、と。


そんな悲観してる暇があったら今を生きろと。


１日１日を自分なりに全力で生きることを目標にしたら
言い方はヘンだけど少し気持ちがラクになった。


それでも「おわり」は怖いし
そういう悪夢も沢山みるし
今でも約束はあまり好きじゃないけど、


「今」を愛でると
いろいろな物や景色が美しく感じられるなと思うのです。


でも、その一方で愛でてなんかいられないリアルな本音や現実を
歌詞やコトバにしていくことも、
今のわたしにとっては「今を愛でる」ということです。



そんな歌い手でありたいなと、
ここ最近よく考えています。



そう。そんなことを考えながら
明日も全力で進みます。



私を見守ってくれてるアイスグレーの気配を感じながら、
自分なりのスピードで ! ! !