いつもの様に朝の祈りへ出掛けた。
祈っていると神様は言われた。
「新居浜に二人の姉妹が死のうとしている。あなたは行って呉れないだろうか?」
神様は非常に丁寧な頼み方であった。
新居浜にはこれ迄行った事もなく、只、高知県か松山の向こうだろう…位の知識しかなかった。
「新居浜に二人の姉妹が死のうとしている。あなたは行って呉れないだろうか?」
神様は非常に丁寧な頼み方であった。
新居浜にはこれ迄行った事もなく、只、高知県か松山の向こうだろう…位の知識しかなかった。
処が、その日は変電所工事をする事になっており、電算機も停止するので、1ヵ月以上も前から各所と連絡をしており、急遽変更出来るものではなかった。
私は思った。
私は思った。
(こんな一年に一度位しかない重要な日に私が抜ける訳にはいかないし、又よりによってこんな日に…)
私は只当惑して、神様には何の返事もしなかった。
変電所工事は無事終わったが、その後、祈りがどうもしっくりいかなくなった。
変電所工事は無事終わったが、その後、祈りがどうもしっくりいかなくなった。
私の心の中にどうも引っ掛かりが出来て、以前の様に心から祈る事がどうしても出来なくなった。
神様に全部を知られるのが恐ろしいと云う気持ちがどこかにあった。
何カ月もそんな状態が続いて、遂に年末だと思うが、新居浜へ出掛けて、神と人とに謝る事にした。
何カ月もそんな状態が続いて、遂に年末だと思うが、新居浜へ出掛けて、神と人とに謝る事にした。