突然こんなタイトルで書き出すと受け入れられない方も多いと思いますが、実際わたしも「どうかな〜?」と思いながら使ってきました。
それでも、その存在を初めて聞いた小学生の頃から、
呪文を教えてもらった30年前。そして現在。
本気で信じている自分が居るので
書き残してみようと思い立ちました。
 
まあ、なんの証拠もないし実用例もそう頻繁に起こる事では無いので30年使ってきた実績で「信じる」に至った。その経緯を書き残すだけです。
(経緯だけ話します。呪文は秘密です。)
 
書き込むに当たり登場人物の呼び名を説明しておきます。
 
おばあちゃん=私の祖母
バアバor母=私の母(その時期で呼称が違う)
わたし=ウッソもうすぐ還暦? 落ち着きのないオバサン
娘=私の娘
 
おばあちゃんとバアバの年の差は分かりません。
バアバの兄弟姉妹はたくさん居ました。
バアバと私は同じ27歳で一人娘を生みました。
この四人。約27歳おき。まあ ざっと30歳おきと考えてください。
娘の初節句の時、四人並んで「母(はは)子 四代」の写真を撮りました。いい思い出です。
 
さて始めます。
 
昭和40年代 私は小学生でした。
エアコンなど無く 冬はストーブ。
ガスコンロも今より五徳が高くてヤケドしやすかったですかね。
そんな私がヤケドすると母は必死に手当をしてくれますが何やらボヤきました。
「呪文を教えてもらっていれば…」
「教えてくれないんだよね」と。
まあ普通に水ぶくれになり、母は消毒した針を使って水を抜いてくれました。
私が中学生、高校生になっても続きました。
 
ある時なんの事なのか尋ねると母が語ったのは
「おばあちゃんがヤケドに効く呪文を持ってる。それをすれば絶対に、絶対に水ぶくれにならなくてすぐに治る。でも教えてくれない。」と
私が思ったのは「いい歳をしたおばさんが何を言ってるのやら」と「この人、本気で信じてるわぁ」でした。
でも「教えてくれないってのは何かあるのかな?」と少し思いました。
 
おばあちゃんは頭もしっかりしていて、長年働きながら子育てした為 体も達者で100歳も目指せると思っていましたが、骨折が元で寝たきりになり90代半ばで亡くなりました。
そのおばあちゃんが骨折、あまり歩けない時期に母の元に滞在していた期間があったのです。
私も実家の近くでしたので娘も連れて毎日行きました。おばあちゃんの気晴らしに役立つ協力をしていました。幼い子は(ひ孫だしね)良い癒やしでした。
 
おばあちゃんは手芸やちぎり絵などして、歩けないながらバリバリ元気でした。
そんなある日とうとうバアバが切り出したのです。
あの呪文は教えてもらえないのか?と
ずっと教えて欲しかったのに(何十年待ってたんだかw)教えてもらえなかったのでオズオズといった感じでしたが おばあちゃんは割と簡単に教えてくれました。一緒に居た私にも。
私の心の声(私も一緒でいいの?一子相伝とかそういうのじゃないの?やっぱり怪しい呪文か?)
簡単に教えてくれるんだったら やはり大したことない気やすめかとも思いましたが その呪文を聞いた私の感想は
「これって呪文? 反対にリアル。」
内々で伝わってきた感じがあり、家族だから効果があるのかな。と言う気になりました。
やっと教えてもらえて、母はとても喜んでいました。
まあ 母があれほど信じてきた呪文なので 私もずっと使って来ました。
 
火傷をする→流水でしっかり冷やす→部位を指で押さえて→呪文を唱える(声は出さない)。
 
実際、ずっと水ぶくれにはならなかったですが
流水でしっかり冷やしたから。とか
軽かったんだろう。とか
呪文のおかげ と思う程ではありませんでした。
信じる気持ち +0.5 くらい 気やめかな
 
ある日揚げ物で 大きめに油が飛んで手にかかりました。
「これはやばい! ヤケドする! 痛い!」
大急ぎで蛇口をひねり ガンガン流して冷やしてから痛くてたまらない部位を指で押さえて呪文を唱えました。痛くて流水と呪文を繰り返しました。とても痛かったので「今回は水ぶくれになるんだろうな」と思っていましたが 何と!水ぶくれにはならず直ぐにそして綺麗に治りました。後日皮がむける事もありませんでした。
と、これだけなら 信じる気持ち +3程度だと思うのですが その時にもう一つの事がありました。
 
その部位から3〜4センチ程のところに水ぶくれが出来たのです。油は2箇所に飛んでいたのでしょう。大きな塊が当たった所が痛すぎて、もう一箇所の方に気づいていなかったのです。
まあ、近いですしね。流水でガッツリ冷やしてヒエヒエだったし呪文を唱えた方は本気で痛かったし、別の方は気づかなかったので呪文を唱えませんでした。水ぶくれが出来てからヒリヒリ感も確認し、こっちもだったかと後悔しました。
しかし流水は両方の部位にかかっていたし、しっかり冷えたはず。違いは呪文だけ。
 
強い火傷+呪文→水ぶくれ無し 跡も綺麗。
気づかないほどの火傷+呪文なし→水ぶくれ
 
信じる気持ち +8 でしょうか。
いえいえ 足して10割以上。
そして本当に久しぶりに出来た水ぶくれを見て、呪文を始めてから今まで一回も水ぶくれにならなかった事を実感したのでした。
こうして私は信じるに至り 娘が、私が呪文を受け取った年齢くらいになった時に教えました。
無駄に広めない為に、自分の子供(大人になってから)だけ位にしておいて。と付け足して。
子供の時期だと言いふらしちゃいそうでしょ。
 
なんとなくばあばが教えてもらうまでの経緯と
この呪文の性質と言うか 雰囲気から
そうした方が良い。と思えたのです。
なので この場で呪文を公表することはしません。
 
こんな呪文を伝えている一家が現代でもあるんだと言う事と、その恩恵を本気で信じているんだと言う事。そんなウソっぽい話が現在も進行しているという事実を書き残しておきたかったのです。
 
娘には伝えましたがまだ子供もおらず、自分も含めて火傷の頻度も少ないでしょう。
この呪文を使い続けて 実際に一度も水ぶくれにならないと実感するのか、信じないで使わないのか。
この呪文は引き継がれずに消えるのか。分かりません。
私が信じた頃には母は他界しておりました。
娘も 誰か一人くらいには正しく伝えてくれたら良いなと祈っています。

今では時々思うのです。この呪文はどこから来たのかと?
妖怪か神様が人の子に何かのお礼として授けてくれたのではないか…
それが明治時代の幼い頃のおばあちゃんなのか
そのもっと前の時代なのか…
とりあえず、この 呪文らしからぬ呪文は 引き継がれてきたっぽい雰囲気がアリアリでして
私の脳内で想像しストーリー化して、アニメ『蟲師』のトーンで映像化されています。www

こんなに長い文章、ブログらしくありませんね。
備忘録ですら無い。でも 書いておきたくなった。のです。
 
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
呪文が気になって眠れなくなった方 ごめんなさい。(でも、最初から呪文は秘密と言っておきましたので諦めて下さい)
そんな謎めいた作品の一つとでも思って読み流してください。
 
 
2020年(令和2年)5月27日
新型コロナウィルス感染予防のステイホームに飽き飽きしたなか、やっと書き上げました。
思い出しながら書き足したり、推敲したり
3日ほど掛かっちゃったかなw
非公開も考えたのですが出してみることにします。
日本で何人かの心の片隅に ちょびっとでも残ったら良いなと思っています。
 
実は同じ呪文を引き継いでいる家の方に出会えたらすごいな!とも思っています。まあ無理でしょうけどw 秘密なのだから答え合わせをする訳にもいかないですしネ では又。