眠べえのお陰で夫はいびきも無く、
横向き寝で今日もスヤスヤ
小学3年生の息子。
学校から帰ってきて、いつもと違う、元気が無い。
「どうかしたの?」
「ううん、なんでもない。」
その日は体育の時間があった。
洗濯しようと体操服を取り出したところ、
上着はドロドロ。
その中にあったランニングは細かい穴だらけ。
「ちょっと、背中を見せて!」
細かい、たての擦り傷、血が出ている。
きっと、足を持って引きずられたんだ。
「誰に何をされたの?」
息子は黙って下を向いている。
同じクラスの女の子の母親に聞いてみた。
息子は体育のあと、A君、B君、C君に代わる代わる足を持たれて、校庭を引きずられたそうだ。
なんとかしなければ
私の産んだ大切な子を
息子は非常に頭が良い。
学校で知能テストをやったとき、
「終わった人は、教室から出てもいいですよ」
と、先生。
まだタップリ時間があるのに息子は出て行こうとする。
「遠山君、見直したの?」
「ハイッ、先生、2回も見直しました」
それでいて、いつもフラフラ・ユラユラしている。
きりつ!と言ってもピシッとできない。
いろんなことを聞いていないようで、みんな分かっている。
あいつは変わってる、面白くない、と思う子はいるだろう。
でも、こんなことをされて、この背中の傷、黙っているわけにはいかない
どうしたらいいか、
先生に言う、ダメ。
母親に言う、ダメ。
本人に言う、これしかない
足を引っ張ると、背中に傷ができる、酷いことをしたのだと知らないに違いない
A君、B君、C君の家をその日の夜に、訪ねた。
私が本人と話をするために!
「こんばんわ。」と、私。
「は~い」と、お母さん。夕食の支度をしている。
「○○君とちょっとお話がしたいので、呼んでもらえますか?」
○○君が出てくる。
玄関から外に連れ出し、暗がりの中で、穴の開いた体操服とランニングを見せる。
「上着はボロボロ。背中は傷だらけ!酷すぎる!でも、君がこんなことをしたと、君のお母さんには言えない!言ったら、きっと悲しむ。・・・・・。これは、君と私の二人だけの秘密にしよう!もう、二度とこういうことはしないと、約束してね!」
とシッカリと指きりをさせ、暗がりから玄関まで送る。
「どうしたの?なにかあったの?」と、お母さん。
「何でもありません」と、私。
他の二人にも同じように約束をさせ、帰ってきた。
今から思うと、これは脅迫だったのかもしれない。
でも、この後、いじめは無くなった
息子に自信をつけさせるため、少林寺拳法に通わせる。
数ヵ月後、A君が入会してきて、直ぐに息子を追い越した。
ガックリ
その息子も今は26歳。立派な大人になっている
無呼吸症対策に横向き寝