
ほぼ一年に書いたものなのに、
いまだにネットで検索した人が辿り着いている
ブログのエントリーがあります。
自分で自分に呪いをかける。
よく、自分を大切にするとか、
自分を愛してあげるとか言いますが、
その感覚ってなかなか掴みづらいですよね。
自分で自分に呪いをかけ続けている人は、
自分自身を大切にできていないってことなんです。
ちょっと前に来たクライアントさんが、
以前来たクライアントさんに、
あまりにも似ている感じだったので、
そのことについて書きたいと思います。
以前来たクライアントのAさん。
そして、ちょっと前に来たクライアントのBさん。
おふたりともお父様から
「お前はいらない存在だ」と子どもの頃から
ずっと言われ続けて育っていたそうで、
かなり大人になった今でもずっとそのことで、
悩まされ続けているのだそう。
セッションの最中、
詳しい話をずっと聞いていたのですが、
ふとこんな質問をしたのです。
「今もお父様と一緒に暮らしているのですか?」
すると、Aさんは「三年前に亡くなりました」と答え、
Bさんは「もう一緒には暮らしていません」と答えました。
だったらもう、お父様のことで
悩む必要はないんじゃないですか?
そう言っても、結局何だかんだ言い訳をして、
そこから抜け出そうとしないのです。
父親に言われ続けてきた呪いのような言葉を、
父親と離れた後も自ら継承して繰り返して
自分で自分に呪いをかけ続けている状態なのです。
「実は人って、人に言われた言葉自体では傷つかないものなんだよ」
ある日、有能なセラピストの友達と話していたら、
こんな話題が出ました。
人が言う言葉が人を直接傷つけるということはなく、
傷ついてしまうということが起きるのは、
言われた言葉を自分が「採用」してしまうことが
原因だからなのです。
そして、もっとも「採用」しやすいのが、親からの言葉。
親って、小さい頃は絶対的な存在なわけですから、
「採用」しがちな流れに陥りやすいわけですよね。
「趣味や興味関心のあるものってないんですか?」
僕がそんな質問を投げかけたところ、
ふたりともそういうものがまったくなく、
全エネルギーの向かう先は、とにかくお父様のこと。
それも、凄いエネルギーなのです。
もっと自分の人生が楽しく、
豊かになることのために、
そのエネルギーを使ったらいいと思うのですが…と提案しても、
そういうことには興味がないようです。
AさんもBさんも、
暴力は振るわれていなかったとのことですが、
ふたりとも、一時は自殺も考えたとのことでした。
セラピストの友達がカウンセリングをした
クライアントの女性は、
「お前はいらない子だ!」
「本当は男の子が欲しかったのに!」
と、子どもの頃に親から言われ続けて、
足に火を着けられたことがあるのだそう。
でも、親からの酷い扱いを採用することなく、
しっかりと生き抜いている…という話を聞きました。
実は、僕の父も酒乱がひどく、
子どもの頃は酔っ払った勢いで、
理由もなく暴言や暴力を振るわれることも多く、
挙句の果てには包丁を持ち出されて
大騒ぎするなんてこともありましたが、
そういった暴力に屈することなく、
しっかりと生きています。
「お前はいらない子だ」と言われることは、
幼い子どもの心としては、
かなり辛いことだと思いますが、
肉体的な暴力を親から振るわれても、
それに負けずに力強く生き抜いている人もたくさんいます。
もう立派な大人になり、
父親からの呪縛が解けたのであれば、
何も自らその呪いを継承する必要はありません。
父親からの酷い扱い方を、
自ら自分に対してしていることに気づかないと、
延々と終ることはないでしょう。
セッション中、
どんなメッセージやアイディアを伝えても、
受け入れ態勢が整っていなければ、
まったく意味がないと思います。
何より、自分が自分の最大の理解者であり、
味方になってあげること。
それが自分を大切にすることだと思うのです。
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