スカーフに殺された少年。 | ガイハ日記。

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日曜日の渋谷、A-GirlがiPodを聴きながら大声で熱唱していた今日この頃、皆さん人込みの中心でエアライブ楽しんでますか?
『あたしのエナジーを感じてくれ!!』とばかりに歌っていましたが、歌詞が飛び飛びで何を歌っているのかさっぱりわかりませんでした。
実は自信が無いのか、はたまたクイズなのか。
しかし、これだけ大きな声で歌えるのだから、やはり後者と考えるのが打倒。
いったい何の歌なのか。
ただ一つ言える事は、音程が外れ過ぎて元のメロディすらわからないという事実。
クイズにすらなりませんでした。
公開練習はほどほどにお願いします。


夕方のニュースを見ていたら、特集コーナーで『わたるwithオカン』というお笑いコンビのドキュメンタリーが放映されていました。
朝野亘と朝野美代子による親子漫才。

公式プロフィールによると


ワタルは2005年のM-1グランプリに出場する為に相方を探していたが、周囲は就職活動で忙しくなかなか相方が見つからなかった。
そんな中、困っている息子を見放せなかった母親は、親子でコンビを組んで出場する事を提案し、2005年8月29日にコンビを結成。
ネタ作りとツッコミはワタルが、ボケは美代子が担当。
美代子の強烈キャラクターと巨体を生かしたユーモラスな動き、そして問答無用のボケはエネルギーだけで人を笑わせる。

と書かれています。

家族愛なのか、親ばかなのか、むしろオカンが1番漫才をやりたかったんじゃないかと思えて仕方がないのですが、同じ個性的な母親を持つ者として、哀れみに似た同情を感じざるをえません。


つい先日も、
『ねぇねぇ何か面白い事あった?』

実家に帰る度に、口癖のように唐突に切り出す一言。
毎日『ガイハ日記』で日々を覗いて、これ以上何を求めると言うのでしょう!

そして都合が悪くなれば
『うふふふふ。』

サザエさん顔負けの不敵スマイルでごまかし。

そして、そのまま勝手にツボにはまり、5分以上ひとり泣きながら笑っていた事もあります。
とても、ツッコミを入れる気力さえも沸きません。


考えてみれば、子どもの頃からこんな調子でした。

あれは幼稚園の引取避難訓練の時。

次々と迎えがやって来る友達を尻目に、まだかまだかと待ち侘びるガイハ坊や。

もう来るかな?まだかな?まだかな?

ところが30分経っても1時間経っても、一向にやって来る気配がありません。
ついには誰も居なくなり、先生と遊戯するものの不安を隠せないガイハ坊や。

見捨てられちゃった…!?

それからさらに1時間。
本物の火事なら当に焼け死んでいます。

あぁついにボクは捨てられた…。

悲しみに暮れていると、ようやく"主人公"は、颯爽とやって参りました。
そして

母『大事件が起きたのよ!』

大事な息子を差し置いてまでも解決しなければならなかった事件とはいったい何なのでしょう!?
もしや自らの命に関わるな大惨事だったというのかっ!?

母『実は…大事なスカーフを何処かに落としてきちゃったのよ。しかも結局見つからなくて…。』

その瞬間、息子の価値はスカーフ以下だという事を悟りました。

そして帰った後、段ボールに
『スカーフに殺された!!』

ガイハ坊やなりのダイイングメッセージでした。

というわけで、ガイハ母とコンビを組めば、散々振り回された揚句に投げ捨てられるのは目に見えているので、これからもピンで頑張りたいです。
あれっ何を?