マイクひとつを友にして。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

メモを取りお酒を飲んでいたら、いつの間にか眠りの世界にいた今日この頃、皆さん安らかに眠ってますか?
肝心なメモには『14さー』と書かれていました。
朦朧とする意識の中で、彼は何を残したかったのでしょうか。
『14さー』に関わりのあるかたがいましたら、連絡お待ちしています。
せめてヒントだけでも。さー。



先週、中途半端に暇な時間ができてしまったので、初めてのひとりカラオケに行きました。初めてって今年初めてですが。


高校生の頃はなりふり構わずマイクを振り回す日々。


学校帰りにひとりカラオケ。
テストで赤点採ったよひとりカラオケ。
身長が1cm伸びたんだひとりカラオケ。
小腹が減ったゾひとりカラオケ。
ひとよひとよにひとりカラオケ。
朝起きたら片目が三重だすひとりカラオケ。


…そんなに頻繁に行くわけもありませんが、年に何度かは武者修業に励んでいました。

そして時は流れ、大人になりきれないガイハさんは暇つぶし=歌唄いという貧相な発想でカラオケの館に向かいました。


店『ダムダムとジョイジョイどちらになさいますか?』


久しぶりのひとりカラオケ。
若干聞き方も違った気もしますが、緊張で俯きながら小声で答えました。


『どちらでも…』


すると


店『どちらもというわけにはいかないんですよ。機種がありまして…』


カラオケの説明をされるガイハさん。
これは子ども扱いか、はたまた年寄り扱いか。

ただ『で』が小さかっただけなんだ…機種の違い位わかってる…

そう囁く事もできず、
訂正するほど度胸もありませんでした。


律儀に全て説明を聞き、一人にしては広すぎる部屋に。

小心者が故、飲み物を持ってくるまで選曲ができないガイハさん。


来ない…


刻々と過ぎていく時間。

これでは待ち人で暇が潰されてしまう!


しかたがないので選曲。


景気付けにザ・ピーナッツの『恋のバカンス』景気?

テンポ最大。レトロなイントロ。


『(ジャンジャカジャッカジャンジャカジャッカジャジャジャン)ためぇ~いきぃ~のぉ~出るよぉな~~』
店『(威勢の良い声で)コーラお持ちしましたー!』




ため息。


(こいつ人で来てるよ。痛てぇ。頭おかしいのかな。)
(ちっ違うですよ。痛くないですよっ。じっ実はライブが…)
(ライブとか嘘でしょ?目泳いでるし。)
(いっいや、だっだから…これは…)
(コーラを置いたらさっさと帰るから、せいぜいおひとり様を楽しむんだな。)

そんなやりとりを目線で交わしました。


やはりひとりカラオケは危険と隣合わせのようです。


1時間声が枯れるまで熱唱。
ひとり妄想ライブ。MCも誰にも届きません。
歌詞を代えメロディを代えライブバージョン。反応無。


隣の部屋では、大勢のギャル男の歌声。
こちらはガイハさんだけ。響き渡る様々に音色が変わる一人の歌声。


程よい爽快感と疾走感を満喫し、一人カラオケ館を後にするのでした。