時季遅れになってしまいましたが、いたち川で出会った季節の情景をまとめて紹介します。
我々からすると、巣立ちしたばかりのカワセミのヒナを襲った「憎き仇敵」のカラスですが、この日は桑の実を食べていました。
悪食のカラスもたまには新鮮なフルーツをと言うことでしょうが、大きな体で小さな桑の実をくわえる仕種は可愛くもありました。
私も桑の実を食べてみましたが、期待に反して渋くて苦くて閉口しました。
以前食べたときはもっと甘く感じたのですが、歳のせいでしょうか?
カラスはビワの木にもやってきました。
黒いカラスが黄色いビワをくわえた姿は画になるぞと期待したのですが、この日はビワを食べないまま飛び去りました。
そう言えばずっと以前、カラスが子猫らしきものをくわえて飛んでいく姿を見たことを思い出しました。
カラスにも養わなくてはならない家族がいるんだとは思いますが…
ある朝、遊歩道の木の上からオオヨシキリの声が聞こえました。
姿を探してキョロキョロしていたら、自転車で通りがかった男性が「3年前からここにオオヨシキリがくるようになって、川原のアシの中と木の上を行ったり来たりして鳴いているんだよ」と教えてくれました。
カワセミを追いかけてウロウロするだけの私とちがって、地道に地元の自然を見守っている人がいることを知って感服したことでした。
待つこと30分以上、ようやく姿を現したオオヨシキリを撮影出来ました。
この時期、いたち川のあちらこちらで見られるコイの産卵光景です。
突然川面が波立ったかと思うと数秒後には静かになります。
メスが産卵した直後、メスのまわりに集まっていたオスたちが我先に卵に自分の精子をかけて受精させようと争っているところです。
「こうしてコイの稚魚や幼魚がたくさん育ってくれたら、カワセミの餌探しも楽になるだろうなぁ…」と思ってしまう自分はカラスよりも恐ろしいかも知れません。
今年もドクダミの季節です。
八重のドクダミの場所にはプレートが設置されていました。
ここにも自然を愛する人の気配がありました。
五弁のドクダミをついつい探してしまいます。
遊歩道脇の花壇に雲南地湧金蓮が花(実は苞ですが)を咲かせていました。
バイパス工事のために塀が設置されて今年は窮屈そうです。
この辺りにも年々タイワンリスが勢力を伸ばしてきています。
写真のタイワンリスは何度も一時停止をして橋を渡ってきましたよ。
近隣でもタイワンリスやハトやネコに餌を与えている人をよく見かけます。
ご本人は餌やりに無上の喜びと自分なりの正義を感じているようで、うかつな注意はトラブルの元ですから「危うきに近寄らず」を決め込んでいます。
それでは、また…