朝、ラジオ体操の会場へ向かう途中でしぼんだカラスウリの花を見かけました。
カラスウリの花は日没後に開花して一夜だけでしぼんでしまう可憐な花です。
近くにはもうカラスウリの青い実もありました。
これまで開花したカラスウリの花を見たことがありませんので、夕食後に近くの藪陰にカラスウリの花を探しに出かけてみました。
もう実が出来ているくらいですから時期が遅かったのではと心配しましたが、LEDライトで植え込みや藪を照らしながら探すと、藪かげのあちらこちらにカラスウリの白い花が見つかりました。
雌花と雄花がありますがこれは雌花のようです。
カラスウリの花は白い花弁の先がレース状になっていて、四方へ展開します。
LEDライトで照射し露出を加減して撮影しました。
受粉のために甘い香りを出してスズメガなどを引き付けるそうですが、私には匂いが感じられませんでした。
撮影中は気が付かなかったのですが、後で写真を確認すると葉の陰からカマキリが顔を出しています。
匂いに引き寄せられる虫を捕まえるつもりなのでしょう。
邪魔な葉をどけようと手を伸ばしたらムカデがいてあわてたこともありました。
カラスウリの花の命は短くて翌朝にはもうこんな姿になってしまいます。
うまく受粉で来ていれば雌花の基部のふくらんだ部分が実になります。
既に花が落ちて実が大きくなっているものもありました。
これは去年の写真ですが、青い実が熟すとこんなにきれいな赤い実に変身します。
街中とはいえ夜の山陰には何が潜んでいるかわからないため、小心者の私は撮影中おっかなびっくりでした。
そのうえやぶ蚊の猛攻もあって早々に退散してしまい、今回は残念ながら雄花を見つけることが出来ませんでした。
それでは、また…