子供の頃は、空き地が多く
雨が上がった後は早く外で遊びたくて
兄と空き地へ遊びに行ったものでした。
考えなしに長靴で「ズボッ、ズボッ!」と空き地を歩くと
2、3歩目ぐらいで、どろどろの土に長靴が
いぼったことを覚えています。
上川端商店街の「いぼる」というイラストを見て懐かしくなりました。
その時は完全に両足が13センチほどいぼってしまい・・・
小学低学年だった兄も妹を助けようと長靴で完全にいぼってしまい・・・
通りすがった近所のおばちゃまが、
「どうしたの?」と兄に手を差し出して引き抜こうとしたら
おばちゃまの片足のサンダルがいぼってしまい・・・
兄はいぼりから微動だにできず、
おばちゃまはいぼったサンダルを引っこ抜き、
「次に通った人に助けてもらいなさい」と
苦笑いで帰って行かれたことを覚えています。
結局は、2時間ぐらい格闘したのち兄妹でいぼりから脱出・・・。
昭和の大らかな一コマでした。
今はいぼるところも少なくなりました。
今は「いぼる」という言葉も風化しそうなぐらいの景観が
多くなってきていますが、
自然との共存をしながら
大きく「いぼる」ことがないように願っています。
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馬関でまっちょるそ / 著者
ギャラリー 玄禎(げんてい)
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