ウィルコムとプラクテックスは、慶應義塾大学と国際医学情報センターが共同開発したソフトウェア開発キット(SDK)の提供を開始した。ウィルコムのスマートフォンと健康管理機器の連携ソフトを開発できるという。

 今回開発されたソフトウェア開発キットは、ウィルコムのスマートフォンと健康管理機器を接続できるアプリケーション、サービスを開発できるというもの。A&Dメディカルやオムロンヘルスケア製の健康管理機器のドライバーソフトが含まれ、血圧計や体組成計などで測定したデータをスマートフォン経由でデータベースへアップロードする、といったサービス/アプリを開発できるようになる。SDKが提供されることで、ミドルウェアの開発が不要となり、開発コストも削減できるという。プラクテックスでは、Advanced W-ZERO3[es]とWILLCOM 03、WILLCOM D4での動作について検証を終えているという。

 同SDKは、経済産業省の事業「情報大航海プロジェクト」の一環として開発された。これまでにエー・アンド・デイ、オムロンヘルスケア、スズケン、タニタ、東芝ホームアライアンス、パラマ・テックの製品との接続が確認されている。

 SDKは、プラテックスで申込を受け付ける。使用許諾契約文に同意し、所定の手続きを行うとCD-Rで無償提供される。

 ウィルコムでは「医療機関に対してはPHSの強みが発揮できると考えている。開発されたアプリ/サービスの提供について、ウィルコムがポータル的なサービスを提供するかどうかは未定。法人が開発し、個人向けサービスが提供される、というケースが多いのではないか」とコメント。ウィルコム自身が健康関連サービスを提供する予定は今のところないものの、今後、開発の可能性はあるとしている。