KDDIの新ブランド「iida」(イーダ)の第1弾端末となる「G9」(ジーナイン)は、端末デザインにプロダクトデザイナーの岩崎一郎氏を迎えたソニー・エリクソン製スライド式モデル。4月下旬発売。価格はオープンプライスだが、4万円台になる模様。

 岩崎氏は、過去に「A1403K」や「A5405SA」を手がけており、「G9」自体は、2001年にau design projectのコンセプトモデルとして公開された「GRAPPA」を元にしたモデルとなる。当時は製品化が実現されなかったが新たに検討を行い、「GRAPPA」の2009年版という意味で「G9」と命名されたという。

 スライド式ボディを採用し、チタン化合物で薄膜コーティングを施したステンレスフレームを採用する。手にすると金属的な質感があり、細部まで綿密にデザインされている印象がある。特徴的なアルミ製操作ボタンなどを採用し、操作キーは大きく傾斜している。スライドさせると現われる数字キーは、各キーにわずかに段差があり、キー入力しやすいような配慮が見られる。

 カメラ機能やディスプレイなど一部を除いて、基本的な機能はソニー・エリクソン製の「Cyber-shotケータイ S001」と同等のCDMA 1X WIN端末となる。GSMとCDMAのグローバルパスポートに対応する。

 ディスプレイは約3.0インチ、480×854ドット、最大26万色表示のTFT液晶。カメラ機能は、オートフォーカス付きの319万画素CMOSセンサーを装備する。最大2GBのmicroSDカードに対応し、microSDHCカードには非対応となる。

 ワンセグ機能が利用可能で、本体には伸縮式のワンセグ用アンテナが収納されている。ワンセグは予約録画やタイムシフト再生などに対応。数量限定で販売される携帯型小型プロジェクター「Mobile pico projector」もサポートする。同製品と「G9」をセットで購入すると、通常価格よりも安価に「Mobile pico projector」が購入できる。

 このほか、Bluetoothや赤外線、GPS、おサイフケータイなどに対応。LISMOや着うたフルプラス、au Smart Sports、EZアプリのBluetooth対戦も利用可能で、4種類の世界時計機能なども用意される。

 大きさは約115×50×17.4(最厚部18.1)mmで、重さは約128g。連続通話時間は約210分で、待受時間が約230時間。ボディカラーはmirror + pink、black + green、titanium + silverの3タイプで、各色によってステンレスフレームの風合いが異なっている。