電子情報技術産業協会(JEITA)は、2008年12月度の携帯電話・PHS出荷実績を発表した。

 携帯・PHSの出荷数は318万台で、前年同月比では64.2%となった。JEITAでは「前年比マイナスは6カ月連続だが、2カ月連続で300万台を超えた」としている。2008年度(4月~12月)の累計データを見ると、出荷数は2803万3000台で、前年同期比74.4%となった。JEITAでは「前年が好調だったことの反動や、2008年10月以降の急激な景気後退の影響を受けているものと思われる」と分析している。

 内訳を見ると、携帯電話の出荷数は310万6000台(前年同月比65.2%)となった。このうち、ワンセグ対応製品は268万台で、前年同月比101.7%を記録した。なお、ワンセグ対応製品の累計出荷数は4938万3000台となった。

 PHSの出荷実績は7万4000台(前年同月比39.2%)で、6カ月連続のマイナスとなった。

 今回の発表では、2008年(1月~12月)の実績も明らかになっている。携帯・PHSの累計出荷数は4200万4000台、前年比は81.3%となった。前年同月比プラスを記録した月は1月と6月だけとなり、10月は前年同月比42.2%と、初めて50%を割った。

 過去の実績を見ると、2006年は4939万7000台、2007年は5168万8000台で、2008年は前年よりも約970万台減少したことになる。