日本における外国人患者受け入れ | カイコウカイクリニック公式ブログ

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こんにちわ。カイコウカイクリニックです。



日本政府は日本医療を世界に売り込もうとしています。

①我々のような海外への進出

②外国人患者の日本への受け入れ


閣議決定では外国人患者受け入れなどを一気通貫でサポートする企業の認証や

外国人患者の受け入れに関し、意欲と能力のある国内医療機関を海外に分かりやすい

形で発信する方針が盛り込まれているそうです。



ほんとにできるのでしょうか?


1例あげます。神戸の病院「新神戸国際フロンティアメディカルセンター」は、肝臓移植を

国内外から積極的に受け入れています。

少し前に大きなニュースになったのでご存じの方も多いと思いますが、そこで肝移植をした患者の

9例中5例が亡くなったとのニュースです。その中の2人はインドネシア人のようです。

死亡率が55%というと非常に高い数字であり、一般的に医療ミスなどが疑われます。

実際そのような報道が出ています。



ただ裏を考えるとそんな単純なものではありません。

なぜならば、患者さんの家族からの文句がないということ。報道を見ていると、家族の皆さんは

病院及び医師に感謝をしています。



要するに他の病院では受け入れられない患者さんをここは見ていたということですね。

一般的に移植を受ける患者は適応を見られます。要するに移植することに条件や合併症などに

問題がないという患者が移植を受けます。適用がなければ普通の病院では移植を受けれません。



この部分をどう考えるかだと思っています。確かに適用がないとなれば術中や述語の危険度が

非常に高くなり亡くなるケースも増えると思います。コンプライアンスとして問題かもしれません。

ただ、患者さんがそれを含めて納得して移植を受ける際は、どちらが正しいことなんでしょうか?

患者さんからしてみれば、移植をしなければ近いうちに亡くなってしまいます。



難しい問題だとおもいませんか??

ちなみにこの病院は経済産業省が支援しています。


ただ、困るのはこの問題が起こり移植学会が追加で移植を行う条件等を厳しくしました。

言葉を変えると規制が増えたことになります。規制で固まると移植医療事態が難しくなります。


せっかく「日本の医療」国策で出すのであれば、もっと実態の部分を考えたほうがいいと思います。