君の悲しみとわたしの悲しみはちがうものだね。
こんなに似てるのに、別のものだね。
比べても意味がなくて
重さもおんなじで
泣いた数は君のがちょっと多いかな?

どれだけ隙間なく抱き合ったって、少しさびしいんだ。

全部埋められたらとも思うけど、そしたら息が出来なくなっちゃう。
しあわせの窒息。

吐き出して空っぽになりたいって思うけど、そしたらふわふわ浮いちゃう。
悲しみのバルーン。

閉じこめてたものは両手じゃ足らない。うまく生きて笑えばいいの。
明日のおかずは何かなってお腹を空かせていたらいいのよ。

君の涙を飲み干したって、気持ちはちっとも分からない。
それでも、わたしは君のともだち。