労働基準監督署で今日は3回目の相談をした。前回まで2回とも同じ人にお話を聞いていただいていたが、今日はその方はお休みなので、別の方に教えていただいた。結果的には別の角度からお話していただけたので、いわゆるセカンドオピニオンという感じで、勉強になった。


今日の質問は2点。契約更新しませんよという同意書を出す期限(8月31日)が迫っているが、大学が金額などの詳細提示をしてこないので、


①金額提示があればすぐに出せるように準備をしておこうと思うが、大学の都合で辞めろといわれたから辞めますよ、という文章を書いて用意しておけば良いか


②金額面の交渉をしたいから、提出期限の延長を希望すると言ってよいか


この辺りを聞こうと思っていた。すると、最初からビックリさせられた。


①どんな内容であっても、文章を出してしまったら合意退職になっちゃいますよ、つまり会社都合ではなく自己都合の退社になります。だからこんな文書出しちゃだめよ。と一言。


ビックリしながら『でも出さないと退職勧告みたいな感じで次年度の契約を切るという書面が学長から出るので、と言う事は解雇という風になっちゃいますよね?そうすると履歴書的にはあまり良くないかな~と。』と言うと、『向こうが雇い止めって言ってるんでしょ、任期満了になるはずだから解雇じゃないですよ。』うーん。なるほど。


それにね・・・と続きます。


『契約と言うのは双方の同意が無ければ契約は成り立たないけれど、一旦成り立った契約は双方の合意がなければ解除も出来ないんです。だから一方的に来年度は契約しないというのは法律的にはありえないのね。だから大学はこちら側が次年度契約更新しないという希望を出させたいんだよ。今はこの段階ね、退職勧奨ってやつ。でもこちらが意思表示の書類をださなかったら、法律上大学は来年度も契約しなくちゃいけないわけ。だから、もしこちらが書類を出さないから契約更新をしない決定書を出すという(圧力をかけてくる)のなら、それは退職強要であり、解雇通告である。』


そういうわけで、今日担当してくださった方は、『退職届を出すとよほど条件が良いというのなら話は別だけど、こういう事を言う職場は何も出さないのが多いから、自分から退職届とか同意書なんて出しちゃだめだよ。』と。


私は『でも夫の体調は日に日に悪くなっているし、こんな事で学校と争いたくないし、万が一争ったって夫の気力体力がもつわけないんです。きれいに、サッと終わらせたいんです。』と言ったら『それが、大学が狙っている所なんだ。』とばっさり。


更に私が、『でも約束の期日も迫っているし』と言うと『誰が決めた期日?大学が勝手に大学の都合で言ってるだけでしょ?こんな期日法律的には何の効力もないよ。精神的に圧力をかけてきているだけなんだ。ここで不安になっちゃだめだよ。』と、ここでも心強いお言葉。


今日の所は、まず大学からの金額提示を待つ事、せかしたりしないで、ひたすら待つ事。そして金額提示が出たら『こんな大事な事をそんな短期間で決められるわけが無い』と8月31日までに返答できない旨を伝える事。あとはすっとボケておけば良い。


もしかすると夫に直接書面を持ってやってくるかもしれない。その場で受け取りのサインを的な事を言うかもしれない。でも何のサインもしてはいけないという点も念を押された。そういうわけで夫には明日の教授会でもしかしたら何か言われるかもしれないが『連絡します』とだけ言いなさいと確認する。不用意な一言が命取りになりかねないからだ。


次は夫の心と身体を守るためにどうするか、という点。