昨日は、午後、東大本郷キャンパスにある「伊藤国際学術研究センター」地下2階にある「伊藤謝恩ホール」での日本尊厳死協会主催「第6回リビングウィル研究会」に参加。

 

私が、日本尊厳死協会、昔の日本安楽死協会の会員になって3年位。今回は午後1時から午後4時半までの研究会。

 

東大赤門を入って直ぐ右手のビルの地下1階にある洒落た会場。ほぼ満席、400人近い出席者だろう。今回のテーマは「LW個別性の展開」。6人の方の講演とパネルディスカッション。

 

医師、弁護士、看護師などの方の高齢者介護、外国における尊厳死事情などが興味深かった。

 

特にオランダ在住の「シャボネットあかね氏」のオランダにおける終末期医療の現状が、面白かった。

 

以前、どこかで作家の橋田寿賀子氏が、90歳を超えて、健やかに亡くなりたいとかで安楽死について語っておられたが、70万円で安楽死が出来ると話されたらしい。

 

このことに関しての質問でシャボネット氏は、それはスイスの事でスイスでは、自殺も合法、自殺ほう助も合法、外国人でも70万円で安楽死が出来るそうだ。

 

この話は、以前、会員になっている葬祭文化学会での講演で第一生命総研の小谷みどり氏も、そのような事を述べておられた。

 

シャボネット氏は、オランダでは、安楽死は外国人は駄目で、費用も100万円ほど掛かる。安楽死の方法は、注射とのお話。

 

費用的にはベルギーがスイスよりも安く、外国人も安楽死をできるお薦めの国だとか。

 

私が定期的に受診している帝京大病院のフリーペーパーにコラムを書かれている米国在住の医師、大西睦子氏は、アメリカは医療、介護に関しても自助努力の国なので貧乏だと老後は厳しい国とのお話。

 

つくづく日本の公的医療保険、介護保険制度のありがたみを感じる。

 

又、末期がんは、多くの場合1、2か月で亡くなるので、それを見越した計画が必要らしい。

 

私も、母と3人の障害者の伯母達を看取った。この内、3人の法定後見人も務めた。次は自分の番だ。色々と勉強になった研究会であった。