書文協(一般社団法人日本書字文化協会)の仕事の関係で、久々に郷里の誇る書家を思い出しました。福井県勝山市出身の西脇呉石先生です。戦前の文部省国定教科書「書き方手本」の筆者で、全国の学校でこの手本が教材として使われました。

 

  新聞社を定年退職し書文協のお手伝いをするようになるまで書写書道に縁のなかった私ですが、西脇先生は福井県の文化的偉人として,以前からお名前は聞いていました。勝山市の勝山城博物館には常設の「呉石展示室」があります。勝山には私の兄が住んでおり何度か遊びに行ったのですが、その展示室を見ていないのは心残りです。

 

 余談ですが、西脇先生を思い出させてくれた知人に伝えました。元福井県警の警察官だった兄は剣道八段であると。私は高校時代、柔道に明け暮れ、黒帯です。日本の伝統文化の中で育ったのは、西脇先生と同じ福井の血を引いているからではないかと。