政治と金の不愉快な話が連日出てきます。今度は政府の内閣官房機密費です。内閣が政策遂行のために使途を明らかにせず秘密裏に使うお金です。これまでは、そういう金も必要だろう、と見ていましたが、金にだらしない悪徳な国会議員の話がこれだけ出てくると、官房機密費よ、お前もか、と思ってしまいます。

 

 SNSのニュースをいろいろ調べ上げると、話の筋は以下のようなことです。松野博一前官房長官(61)が昨年12月、裏金問題が発覚してから官房長官を更迭されるまでの約2週間に4660万円の内閣官房機密費(報償費)を自身に支出していたことが、新聞「赤旗」の報道で明らかになりました。国会審議でこれを問われた林官房長官は、これを大筋で認めました。もちろん、何に使ったのか、などは説明されません。赤旗のネタ元は財務省あたりかな、と言う気もしますが立派なスクープです。しっかりしろ、一般紙よ、と怒鳴りたい気分です。

 

40年ほど前、国会担当の社会部記者もやりながら、私自身も不勉強でした。今回、始めて官房機密費というものを調べてみました。どうもはっきりしない部分が多いのですが、予算規模は年間15億円ほど。官房長官室の金庫に入っていて補充されるとか。これを領収書無しでバンバン使うわけです。信頼できればいいのですが、裏金問題でうさんくさい男がやっていると思えば、なんだこれは・・・と言うことになりますよね。

 

 林官房長官は「個別具体的な使途に関するお尋ねについては答えを差し控える」とし、 そのうえで、機密費について"松野前官房長官個人に支出した事実はないと申し上げておきたい"とも述べた、と言うことです。やりたい放題過ぎませんかね。