朝日学生新聞社の求めに応じて、書文協の大平恵理会長が原稿をまとめました。朝日小学生新聞の「困った!相談室」と言う欄で「どうやればうまい字が書けますか?」という小学生の質問に答えるためのものです。

 

  ベテラン編集者が見てくれるのですが、この原稿が二重の意味で難しい。うまい字を書くのが書文協活動の大事な目的であるだけに、そうやすやすとは表現しにくい。おまけにそれを読むのが小学生だけに、ますます書き方が難しいのです。

 

  通れば7月下旬の朝小に掲載されるようなので、掲載してもらえることが決まったら、改めてこのブログで、拝読のお願いを書きます。私も草稿の相談に預かりました。私が一番書きたかったのは、上手い、下手より、字を書くことの大事さです。字数などから割愛せざるを得なかったので、ブログで書く次第です。小学生はもちろん、学校にも行政にもよく分かって欲しいと思います。

 

 なぜ大事かと言うと、字は書いて初めて覚えるからです。脳の血流の大小から見た研究もあるほどです。字は書いて覚える、ということは毎日新聞社で毎小などジュニア紙を作っていた時も、短大、大学で教えたときも痛感しました。もちろん、書文協の仕事を手伝うようになってから、それは確信に変わり、日本の将来を危うくする重大事と認識するようになりました。今、日本語は危機にあります。子ども達が日本語を忘れて行くのです。

 

 書くから打つ時代へ、小学校でも英語をやらせよう、などとのんきなことを言っている状態ではありません。日本語を忘れると言うことは、日本に対する帰属意識も、そして愛国心も薄らぐと言うことです。愛国心は大事です。その上での世界市民です。はしょった言い方ですが、右だろうと左だろうと愛国心は大事です。

 

  ともかく、小学生が書いて見よう、それも上手に、と思う心には是非応えたいと思います。この「困った!相談室」、ぜひ多くの人に読まれたらいいな、と願う次第です。