書文協は毎春、臨書展を開催している。この春で6回目になるが、時節柄、開催をどうするか迷っていた。しかし、こういう時だからこそ、書写書道に親しむ方々のために機会を提供したい、と遅まきながら開催を決定した。実施要項は数日中に掲載予定。小・中学生でも出品できる部門があるので、皆さん、奮ってご応募を。

 

   書文協は非営利団体として書写・書道の普及を目的に活動している。その一環として、臨書展を毎年春に開催しているもので、今回で6回目を迎える。中国の古典等を書き写す臨書が書道の学びとしてとても重要であり、また漢字同文の隣国である中国の文化理解を深めたいとの目的で開いてる。

 

   この臨書展には、シンボルとしてイメージされる場所がある。それは、東京都を縦断する一級河川、多摩川の上流部(東京都青梅市沢井)に建つ「日本寒山寺」周辺だ。明治時代、中国の蘇州・寒山寺の呼びかけに応え、地元の篤志家たちが建立したもので、蘇州・寒山寺にある漢詩「風楓夜泊」の碑文があり、同様に建てられた鐘付き堂の鐘の音が川面を流れる。

 「風楓夜泊」は中国の古い漢詩。「月落ち,烏啼いて、霜天に満つ」で始まる七言絶句だ。。高校書道教科書の臨書教材から選んで書いてもらう部門のほか、この漢詩を常設課題ともしている。この漢詩に含まれる日本での教育漢字を1文字から3文字まで応募する部門もある。

 

    締め切りは3月26日を予定しており時間はないが、実施要項をご覧いただき、応募をお待ちします。